いまのあなたの生活のなかに「漢方」を取り入れることで、もっと健康的な暮らしができるかもしれません。

そもそも日本の漢方の考え方は、中国の「中医学」が日本独特の自然や地形によって、特有の変化を遂げたものです。日本の漢方の考え方を「和漢」と呼んだりもしますね。そんな漢方薬を生活に活かすようにするには、心の状態に合ったものを選ぶことが大切です。

漢方薬をつかうのは
「空腹時」

一般的には食事と食事の間の空腹時や、食事をする1時間前など、お腹が空で胃に吸収されやすいタイミングに飲みます。胃腸が荒れやすい人には食後や、排便をうながすタイプの漢方には、満腹時の服用を勧める場合もあります。

なお食間に飲み忘れたときは、食後でもいいので飲むようにしましょう。

また、基本的には煎じて飲む薬の処方ですので、人肌に冷まして飲みます。生薬の有効成分を抽出して乾燥・加工した「エキス剤」のものもあり、白湯に溶かしたり、水と一緒に飲んで使います。

01.
ちょっとしたことで「イライラ」
→柴胡加竜骨牡蛎湯
(さいこかりゅうこつぼれいとう)

これは、もともと体力があるにも関わらず、過労で神経過敏になっている人に効果がある漢方薬です。物音に過敏反応したり、小さな音でも目を覚ましてしまう人に効果的でしょう。更年期でイライラが強いときにも用いられます。

便秘の症状がない場合は、ダイオウという便秘改善の生薬が入ってないものを選ぶといいと思います。

02.
不安、イライラの最初に
→抑肝散
(よくかんさん)

あまり体力がなく、不安やイライラに悩まされている人に効果がある漢方薬です。即効性もありますが、持続的に服用することで少しずつ和らいでいきます。

ある条件で急に不安になったり動悸がしてしまったり、パニック障害になるときにも使うことができます。子供の夜泣きにも効果がありますので、お母さんの育児ストレスを和らげるために、母子で同じ時期に飲んでもらうこともあります。

03.
疲弊して、悪夢が多い
→桂枝加竜骨牡蛎湯
(けいしかりゅうこつぼれいとう)

体力がなく、痩せて顔色も悪く、疲労困憊していても熟睡もできない、さらに悪夢が多く寝た気がしない、というような方に効果がある漢方薬です。

04.
女性特有の心の乱れに
→お加味逍遥散
(かみしょうようさん)

女性ホルモンのバランスの変化で見られることがあります。そんなときにも漢方薬はよく使われます。月経前症候群(PMS)、更年期障害によく現れる不安な症状を和らげます。

05.
便秘があるPMSのとき
→桃核承気湯
(とうかくじょうきとう)

PMSでイライラが強く、攻撃的になってしまう人、生理前に便秘になることが多い人に効果がある漢方薬です。