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世界最大級の音楽ストリーミングサービス「Spotify」(スポティファイ)が、11月10日に一般公開を開始。同日、記者説明会を開催した。Spotifyは4,000万曲以上の楽曲がスマートフォン、タブレット、パソコンなどで聴き放題になるサービスで、日本では9月に「エントリー制」でサービスを開始していた。

○招待コードなしで誰でも利用できるように

記者説明会にはスポティファイジャパン代表取締役の玉木一郎氏が登壇し、サービスの概要を説明した。Spotifyは2008年にスウェーデンで誕生したデジタル音楽サービスで、グローバルの利用者は1億人以上、有料会員は4,000万人以上を誇る。1日あたりに追加される楽曲数は20,000曲以上で、世界中の音楽ファンが作成した20億を超えるプレイリストが利用できるのが特長。玉木氏によれば、楽曲再生の1/3はこのプレイリストを通じて行われているという。

2016年9月にはエントリー制でサービスを開始。Spotifyを利用するにはメールアドレスの登録で得られる招待コードが必要だった。この理由について、玉木氏は「レコメンデーション機能のアルゴリズムを鍛えるべく、まずは音楽に強い興味をお持ちの方に集まっていただいた」と説明。ちなみに、BABYMETALなど一部のアーティストから協力を得て、音楽ファンに直接Spotifyの招待コードを送るという、ユニークな試みも行っていたという。玉木氏は「今日から、日本にお住まいのどなたでも4,000万曲以上のフル楽曲を楽しめるようになった」と笑顔でアピールした。

料金プランには、無料だがストリーミング中に定期的に広告が流れる「フリープラン」と、全ての機能を広告なしで利用できる月額980円(税込)の「プレミアムプラン」を用意。プレミアムプランでは320kbpsの高音質で音楽が楽しめるほか、楽曲を端末にダウンロードすることでオフライン再生が行える。iOS・Android向けには専用アプリを用意している。

○PlayStation 4など100種類以上のデバイスと連携

11月10日より「Spotify Connect」機能を搭載した100種類以上のデバイスでSpotifyが楽しめるようになった。具体的にはボーズ、ソニー、ヤマハ、オンキヨーなどによるWi-Fi対応オーディオ機器のほか、PlayStation 4などゲーム機、BMWの81モデルやボルボの90シリーズなど自動車、Google Chromecast Audio、Amazon Fire TVなどが対応する。玉木氏は「Spotifyアプリを入れたモバイル機器をリモコン代わりにして、いつでもどこでも音楽を楽しめるようになった」と説明した。

○音楽認識サービス「Shazam」とパートナーシップ

このほか、SNSとの連携も強化。たとえば、シェアしたい楽曲をTwitterのタイムラインに表示する「Twitterオーディオカード」を利用すれば、Spotifyを立ち上げることなく楽曲を30秒間試聴できる。また、街中やテレビで流れている曲を認識しタイトルを表示するサービス「Shazam(シャザム)」とパートナーシップを提携。Shazamアプリから離れることなくSpotifyを利用できるようになった。

記者説明会には、2名のゲストが招かれた。ボーズ代表取締役社長のピエール・ペルラン氏は、スピーカーの新製品「SoundTouch 10 speaker」について「Spotifyの協力を得て開発した製品で、スマートフォンを使わなくても、ただボタンを押すだけでSpotifyの楽曲を楽しめる」と紹介。

続いて登壇したソニー・インタラクティブエンタテインメントの塚嵜英史氏は「PlayStation Musicを通じて、世界50カ国でSpotifyのサービスを展開している。音楽を聞きながらゲームをプレイする、ゲームを中断せずに楽曲を操作する、といったPlayStationならではの音楽体験について、ユーザーから好評を得ている。Spotifyが一般公開となったことで、さらに多くの方にご利用いただければ」と期待を寄せた。

玉木氏は、最後に「あらゆる人に音楽を届けていきたい。"Music for everyone"の思いで今後も積極的に活動していく」と言葉に力を込めた。

(近藤謙太郎)