世界にはフィルム映画や絵画、はたまたウェブページなど文化的な財産を後世に残すためにアーカイブしている団体や組織が多数存在します。ゲームに関しても同様に入手困難になったソフトを保存している組織があり、その1つであるVideo Game History Foundationが、入手困難なゲーム「カービィのおもちゃ箱」を無事にアーカイブできたことを発表しました。

These SNES-era Kirby games were considered lost until this week | Ars Technica

http://arstechnica.com/gaming/2016/11/these-snes-era-kirby-games-were-considered-lost-until-this-week/

「カービィのおもちゃ箱」は、スーパーファミコンの周辺機器であるサテラビュー向けに1996年に配信されたゲームです。サテラビューはスーパーファミコンに接続してスーパーファミコン向け衛星データ放送サービスを受信する機器のこと。使用するのにBS放送の受信機が必要だったことや、PlayStationやセガサターンといった次世代ゲーム機の登場により広く普及しませんでした。



By Greg2600

スーパーファミコン向け衛星データ放送サービスは、提供者である任天堂がデータ放送事業の継続打ち切りを決定し、1999年3月31日に任天堂からの番組供給が終了。その後、セント・ギガ衛星データ放送と名前を変更してサービスが続けられましたが、2000年6月30日にサービスを終了しました。

サービスが終了したため、サテラビュー向けに配信されたゲームは、サテラビューを所有していたユーザーのカートリッジにしか残っていません。また、サテラビューは日本でしか販売されなかったため、Video Game History Foundationにとってサテラビュー向けのゲームを入手しアーカイブすることは非常に困難だとのこと。

そんなサテラビュー向けに配信された「カービィのおもちゃ箱」は、10種類あるミニゲームを収録しているのですが、各ミニゲームが別々に配信されていたため、入手難度マックスのゲーム。しかし、Video Game History Foundationの創業者であるFrank Cifaldiが「カービィのおもちゃ箱のミニゲームを3種類入手した」というコメントをTwitterにアップロードしました。Cifaldiは「3種類のミニゲームを1人の販売者から入手出来たのは奇跡だ」というコメントを残しています。



Video Game History Foundationは、3種類のミニゲームを競り落としたオークションで、さらにもう1種類のミニゲームを競り落として合計4つのミニゲームをアーカイブすることに成功。アーカイブできていないサテラビュー向けのゲームはまだまだあるそうですが、今回入手できたのはVideo Game History Foundationだけでなく、未来の世代にとって非常に有益なことです。

インターネットのサービスを介して配信されるゲームは、一度サービスが終了してしまうと、そのゲームを持っているユーザーのハードウェアにしか保存されていないため、入手するのが非常に難しいとのこと。しかし、Video Game History Foundationは今後もありとあらゆるゲームを入手し、未来のために保存することに最善を尽くしていくそうです。