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日立製作所、リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ、サイバー創研の3社は11月9日、奈良県の東大寺で無線発信機のクリーンビーコンとスマートフォンアプリを用いた観光ガイドの実証実験を開始すると発表した。

昨今、iBeaconに代表されるような、Bluetooth Low Energyによる無線技術を用いたビーコンは、スマートフォンなどの情報端末を利用したクーポン配布や位置情報取得による見守りなど、さまざまなサービスに活用されている。また、今後も増加する訪日外国人への案内、地方活性化、防災防犯などの社会的ニーズを満たす技術として、市場の拡大が期待される分野ともなっている。その一方、動作に電源を必要とするビーコン機器が広範囲・大量に設置されると、電池交換や管理などの運用上の問題が発生する懸念が考えられるという。

同プロジェクトでは、無給電で24時間動作し、かつ、メンテナンスフリーなクリーンビーコンを開発・試作し、また、それら大量のビーコンを管理するオープンプラットフォームの開発により、上記問題の解決を目指してきた。今回、実証試験を通じて、クリーンビーコンおよびオープンプラットフォームの機能・性能などを検証、課題抽出を行い、実用化に向けた信頼性の向上を図る。

実証実験(11月9日〜2017年3月31日)では、観光客が、同実証実験で提供するサービスに対応したアプリをスマートフォンにダウンロードし、東大寺の敷地内に複数設置されているクリーンビーコンに近づくと、自動的に観光ガイド情報やナビゲーション情報を提供するもの。

観光ガイド「Nara Audio Guide(Nara Audio Guide)」は、外国人観光客の利用を促すため、英・中・韓国語に対応するiOSアプリ。アプリをインストールしたスマートフォンが下記観光ガイドムービー起動スポットに入ると、ビーコンから発せられる電波を受信し、その場に応じた観光ガイドムービーが自動再生する。これにより、外国人観光客に対して、東大寺の概要や歴史の説明、参拝のマナーなどを紹介。アプリのインストール案内は、奈良県が協力し、東大寺境内、奈良ビジターセンター、奈良市総合観光案内所などで配布する。

プロジェクト終了後に、クリーンビーコンの設置・利用ガイドラインやオープンプラットフォームの外部インタフェースを一般公開するとともに、既存のプラットフォームおよびサービス提供事業者へも連携を呼びかけることで、幅広い分野での活用を提案し、新サービス・市場の創設、拡大に貢献していくという。

(Aries)