ノーベル賞受賞者など「世界的な学者」が指摘したソウル大学を蝕む“核心的な問題点”とは

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韓国が誇る名門・ソウル大学が世界的な学者たちから問題点を指摘されたことがあることをご存知だろうか。

ソウル大学に苦言を呈したのは、2001年にノーベル生理学・医学賞を受賞したイギリスの生化学者リチャード・ティモシー・ハント、1994年にフィールズ賞を受賞したロシアの数学者エフィム・ゼルマノフをはじめとした12人。

彼らは2015年2月から11カ月にわたって、ソウル大学の自然科学大学(自然科学系の学部)の研究実態と環境を診断・評価し、その結果を報告している。

ノーベル賞受賞者が見たソウル大学

ノーベル賞受賞者やフィールズ賞受賞者である学者たちは、ソウル大学にどんな苦言を呈したのだろうか。

評価チームは報告書で、ソウル大学の自然科学学部の硬直された教授採用の風土が研究競争力を蝕む核心的な要因だと指摘。評価の総括を引き受けていたリチャード・ティモシー・ハントは、ソウル大学の教授たちが自分の研究した分野の後輩をその地位に就かせるトップダウン方式の採用をしていることが問題だと話した。

退任する教授が自分と同じ分野を研究する人を教授に採用しているから、新しい研究成果が出ないということだ。

また、短期間に成果を上げなければならないというプレッシャーや、定量的な評価方式も問題に挙げられている。

論文寄稿の数を定量的に評価する方式では、研究者らが潜在力のある分野に乗り出すことができないからだ。

評価チームのとある教授は、こう話している。

「定年を保障されるために論文引用数が多くなければならないのであれば、冒険的な研究の代わりに、多くの人が短絡的な成果を得られる研究分野を選ぶことになる」

アジア諸国の大学よりも低い世界ランキング

評価チームはこのほかにも、教授が定年を保障されると、研究が前に進まないとも指摘。定年保障を受ける前は成果を出すことに汲々として短期研究に重点を置き、定年が保障されたとたんに研究成果がぐんと下がる傾向にあるという話だ。

若い教授がいないという点も問題として挙げられている。

厳しい評価チームの指摘に対して、ソウル大学側は「当該評価は画一的な大学評価を脱し、深みのある評価を受けて問題点を解決しようと行われたプロジェクト。10年前の課題をすべて解決したという肯定的な評価もあった」と話した。また、「報告書の内容をもとに会議を経て、各学科別に問題を解決していく」と方針を明かしている。

イギリスの高等教育専門誌『Times Higher Education(THE)』が発表する「世界大学ランキング」(2016-2017年)で、第72位と評価されたソウル大学。

前年の第85位からはランクアップしたが、近隣諸国の大学に比べるとずいぶん低い。

同「世界大学ランキング」で東京大学は第43位、中国・北京大学は第29位、シンガポール大学は24位だ。

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はたしてソウル大学は世界的な学者たちに指摘された課題を解決し、世界ランキングを上げることはできるのだろうか。今後に注目したい。

(文=呉 承鎬)