「べっぴんさん」33話。バナナありがとうってなんで言わない

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連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第6週「笑顔をもう一度」第33回 11月9日(水)放送より。 
脚本:渡辺千穂 演出: 新田真三


33回はこんな話


葛藤の末ついに、昭一(平岡祐太)が君枝(土村芳)の仕事復帰を認めてくれることに!

明美と麻田が活躍


「ひとを元気にするのは希望です。なんとか現状維持しよう思うんやなくて、元気になれば、その先にこんなことが待ってるって、未来を夢見ることが、それが一番ひとを元気にするんです」
(明美)

33回は、明美(谷村美月)と麻田(市村正親)がいい仕事をする。
麻田が君枝のためにバナナを調達してきてくれる(あさやの出て左に曲がると突き当りがバナナ問屋だった)と、明美が「行くで!」とすみれ(芳根京子)を引き連れて病院へ向かう。
看護婦(いまだと看護師だけどこの時代は看護婦)だけに病人に対すると俄然やる気になるようだ。
そこで昭一に語ったのが、上記の台詞。
その言葉に突き動かされて昭一が君枝を職場復帰させる決意をしたときも、明美は稼働時間を決めるなど、次々と頼りがいのあるところを発揮する。

一方、麻田もバナナのほかにも、言いづらいことをちゃんと言ってくれる。
「ちょっと気づいたことがあるんですが、買うてくれてるのはほとんど麗子さんとそのお友達やないかと思うんで・・・」「たくさん買うてくれるお客さんがいることがいいことです。けど、お客さんが少ないいうことは問題やと思いますよ」と。
気づいたら、麗子(いちえ)とその友達しか客がいないっていう状況はそこはかとなく笑えてしまうが、ここもまた上品な表現に留めるのみ。

私たちにしかできないこと


麻田の言葉に、このままではいけないと思ったすみれは、お父さん五十八(生瀬勝久)に相談に。
お父さん、いつの間にかゆり(蓮佛美沙子)の家に居候しているみたいで、それもくすりとなる。
お父さんは、自分たちにしかできないことを売りにしろ、それを3つ作ることを宿題にする。
売りは、「お母さんの気持ちがわかること」「いい素材を使っていること」あともうひとつ、すみれが思いついたのは、「ベビー相談室」だった。
近所の幼子を抱えるお母さんたちに、いろいろお役に立っているときに麻田が「まるでベビー相談室ですね」と言ったのがきっかけになった。
そのとき、「それよ!」とすみれの声が急に大きくなるところもくすりとなる。
笑いどころがちょこちょこあるのだけれど、爆笑を目指さないことがいつか報われる日が来るといいなあと思う。

"元気の素


未来に希望を持つと元気になる。本当にそうだと思う。
あと、ミスチルの主題歌の「太陽の防腐剤心の中に忍ばせる」のフレーズのところも、毎朝、元気の素になっている。短いフレーズごとに、元気が詰まっている主題歌だなと、聞けば聞くほど思う。

それでも小姑ツッコミ


病院から一時外出許可が出て、昭一につき添われお店に遊びに来た君枝。「バナナありがとう」ってなんで言わないんだ! せっかくのバナナ・・・

今日の気になる


良子(百田夏菜子)の家の前に、大きな酒桶のようなものの中にひとが暮らしているようなカットが。
ダンボールハウスみたいなものなのだろうか。すごい工夫だ。
(木俣冬)