9日、米大統領選で「ヒラリー・クリントン氏優勢」との見方が濃厚だったが、ドナルド・トランプ氏が新たな大統領になることが決まった。各国に懸念が広がっている。

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2016年11月9日、半年前には多くの人が「ドナルド・トランプ氏は共和党の指名は得られても、大統領選で勝利するのは難しいだろう」と見ていたが、そのトランプ氏がヒラリー・クリントン氏を破り、米国の新たな大統領になることが決まった。香港メディア・鳳凰網が伝えた。

政治評論家たちが、「危険で、非理性的、恐ろしく、無責任この上ない迷惑な人物」と評したトランプ氏が当選したことで、今後は貿易から核不拡散政策まで大きく変容する可能性も出ており、米国と関係の深い国々を中心に世界各国でトランプ氏の当選に困惑が広がっている。

その筆頭は日本だ。日本では「ヒラリー・クリントン候補が優勢」との期待的観測が濃厚だった。トランプ氏はたびたび日本を批判。安倍首相については、「アベは米経済の殺人者だ」と過激発言をしたほか、日米安保条約についても不満を口にしている。そのトランプ氏の当選に、政財界では動揺が広がっており、ネット上では悲観的な見方が多数書き込まれている。

韓国も激しく動揺している。トランプ氏は対北朝鮮政策について、「韓国で戦争が起きても彼らの問題」として、韓国に自分たちで対処させるべきだと主張し、日韓の核武装を容認する発言もしている。一方、北朝鮮はトランプ氏を「賢い政治家」と称賛する記事を公式メディアが伝えており、北朝鮮にとって有益な人物だと見ている。

カナダでは、トランプ氏が北米自由貿易協定(NAFTA)に否定的な見解を示していることや北大西洋条約機構(NATO)に消極的なことなどから、カナダ国民の生活にも影響が生じる恐れがあると懸念が広がっている。世論調査では、「トランプ氏の当選はカナダにとって悪いニュース」とする人は81%に上った。

メキシコでは、トランプ氏の排他的な外交政策や移民政策に懸念が深まっている。「メキシコとの国境に壁を造る」「費用はメキシコに支払わせる」などの過激発言を繰り返しており、すでにメキシコの通貨・ペソが値下がり。今後も不透明な動向が続くことになる。

この記事には、中国のネットユーザーから「台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)もいるのを忘れるな」「トランプを支持する!」「米国終わったな。これからは二流に落ちぶれていくだろう」などのコメントが書き込まれている。(翻訳・編集/岡田)