イギリスのEU離脱投票と同じ衝撃だった。みんな心の中では離脱などしないと高をくくっていて、開票が進むにつれて真っ青。今回は「どんなにトランプが追い上げていると報道されても、元は泡沫候補扱いだった人。いざとなればインテリ層が投票するはずがない」とまたまた高をくくっていたら、あれよあれよ。衝撃である。
午後4時40分頃、筆者はインターネットの生放送を聴きながら、テレビでは主にNHK総合を見て、他局もザッピングしていた。画面では、トランプ候補の獲得選挙人数が245票で、過半数の270にはまだ差があった時だ。インターネット放送のMCが言った。「ああ、今、トランプの票数が277と出ましたね。過半数越えで、当選確実が出ました」。277と245では随分と違いがあるではないか。
さらに頓珍漢だったのは、トランプ一族と副大統領候補一族が壇上にとっくに登場して、ドナルドが勝利宣言の演説を始めているのに、ようやくニュース速報が画面に出て、「当選確実」だと。ノロい。さらに、演説もだいぶ進行してから、今度はNHKの画面に、「ABCテレビが当選確実と報道」と出した。まことに間が抜けている。
素人がみんなインターネットで世界中の情報をキャッチする時代に、通信社経由ののろい速報(遅報だろ)に頼っているテレビ局の時代錯誤は滑稽である。若い連中がテレビを見なくなったはずだ。不動産屋が米国のトップになって、一体世界はどうなるのだ!!!(放送2016年11月9日)

(黄蘭)