クリーンビーコンとアプリの画面イメージ(写真:日立製作所発表資料より)

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 日立など3社は9日、奈良県の東大寺でクリーンビーコン(無線発信機)とスマートフォンアプリを用いた観光ガイドの実証実験を開始すると発表した。実験は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトとして行われる。

 実証実験では、観光客がアプリをスマートフォンにダウンロードし、東大寺の敷地内に複数設置されているクリーンビーコンに近づくと、自動的に観光ガイド情報や、ナビゲーション情報が提供される。観光ガイドはiOSアプリで英・中・韓国語に対応し外国人観光客の利用を促す。

 実験の目的には、「無給電でメンテナンスフリーな」ヒューマンナビゲーション・インフラの確立がある。あらゆるモノがインターネットでつながるIoT(Internet of Things)が普及することで、消費電力の大幅な増加が予想され、エレクトロニクス機器の低消費電力化や高効率化は重要な課題となっている。一方で、解決手段として開発されたクリーンデバイスの多くは、コストが高く用途が限定され普及には至っていない。

 今回の実験に導入されるクリーンビーコンには太陽光発電システムが導入されており、無給電で24時間の動作が可能。大量のビーコンを管理するオープンプラットフォームも開発することにより、NEDOでは、クリーンデバイスを使った事例を創出することで普及拡大を推進しようとしている。