柾木玲弥の特攻服姿は必見!/(C)2016「幸福のアリバイ〜Picture〜」製作委員会

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俳優の陣内孝則が、9年ぶりにメガホンを取った長編映画第3弾「幸福のアリバイ〜Picture〜」。全ての人に訪れる“人生の節目”をテーマに、笑って泣ける感動の物語が計5本のオムニバス形式で展開される。柾木玲弥は3本目のエピソード「成人」編で、中井貴一と木村多江が演じる夫婦の息子役を好演。特攻服を着て成人式に参加しようとする若者を演じた感想や撮影の裏話などを語ったインタビューをお届けします!

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――出演が決まった時の感想は?

「オーディションの時に、監督の陣内さんとお芝居をしたんです。陣内さんが中井さんの役で、父と息子という設定。突然、陣内さんから「よし、俺やるわ!」って言われたんですけど、そんなことをやるなんて聞いてませんでしたから(笑)。すごく緊張したし、全然上手くできなかったんです。だから、出演が決まった時は、素直にうれしかったですね」

――役作りで工夫したことは?

「この作品は、とにかく会話が大事。役の心情や気持ちの変化を絶対忘れちゃいけないなと。リハーサルが終わった後も、台本を何度も読み込みながら家でずっと考えていました。僕が演じたキャラクターは自分と同世代ということもあって、気持ちの動き方は分かりやすかったです。家族の関係も似ているような部分がありました」

――苦労した点はありますか?

「やっぱり、会話ですね。ワンシチュエーションで、親子のやりとりがメイン。めちゃくちゃ動きがあるわけでもないし、大きな事件も起きない。普通の日常会話なんだけど、そこに面白さがある。それを自然に表現するのが難しかったです」

――両親役の中井貴一さん、木村多江さんとの共演はいかがでしたか?

「緊張しました(笑)。でも、中井さんは本当のお父さんのように接してくださって、とても優しかったです。演技について何かアドバイスを受けたということはなかったんですけど、お芝居の中で大事なものを教えてもらったような感覚。とても良い経験になりました。お母さん役の木村さんとのやりとりは、どこかかわいらしく見えると思いますけど、お二人共本気でドタバタしていました(笑)。楽しく演じられたような気がします」

――劇中では、なかなかヤンチャな(?)特攻服を着ていましたね。

「劇中で、お父さんも疑問に思っていましたけど、どこで買ったんですかね(笑)。ただ、あの息子は意外とコツコツ頑張るタイプ。きっと、いろんなところで買い集めたんでしょうね。単車の装飾も少しずつ作ったんだろうなって想像できます。なかなか見ないデザインの特攻服を着たらいきがりたい気分になって。髪の毛も、かなり盛りましたからね。気合が入って、ちょっとだけ“オラオラ”しちゃいました(笑)。僕は成人式に出られなかったので、役を通して気持ちだけ参加させていただきました」

――陣内監督の印象は?

「演じている時は、役者さんが監督をされているという意識はなかったかもしれません。一人の監督と俳優として向かい合っていました。自由にのびのびとやらせてもらったという印象。今、考えてみると、役者の気持ちを分かっているからこそ、あの時に僕が動きやすいような演出をしてくださったんだなと思うことはあります」

――劇中では、特技のボイスパーカッションを披露していますね。

「自分からやりたいなんて言ってませんよ(笑)。毎回オーディションの時に、特技はボイスパーカッションですっていう話をするので、いつものようにやってみたんです。監督がどう思われたか分かりませんけれど、撮影当日に冒頭のシーンは“ボイパ”から始めようと思っていると言われて。使うかどうかは決めていないけど、とりあえずやってみようということになって、何も考えないまま即興で披露したんです。まさか使われるとは思っていなかったからびっくりしました」

――本作は5本のオムニバス形式で構成されていますが、作品全体の印象は?

「空気感やセリフのチョイスが絶妙。どのエピソードもグッと来るものがあります。それぞれの登場人物が、どこかにいるような錯覚に陥りますね。僕が出演した『成人』編の家族も身近なところに存在しているような感じ。余韻が心地よいと言いますか、世界観にのめり込んでしまう魅力があると思います。個人的に好きなエピソードは『誕生』編。義理のお父さんと息子の会話が面白かったです」

――サブタイトルの“Picture”にちなんで、思い出の写真はありますか?

「実は、家族で写真を撮ったことが一度もないんです。なぜなのかは分かりませんけど(笑)、一枚もないと思います。今、質問されて、今度一緒に撮ろうと思いました(笑)。もともと、友達と撮ったという記憶もあまりないから、写真が好きじゃないのかもしれません」

――今は、仕事で撮られる機会が増えたと思いますが。

「まだ、撮られることに慣れていないところがあります。デビュー当時よりはマシになってきたと思いますけど、カメラの前でどう動けばいいのか分からない。ポーズを取っている自分を客観的に見ると恥ずかしくなってくるんです。なんで、こんな格好しているんだって(笑)。動画だと、いくらかっこつけても平気なんです。でも、写真は難しい。上手くピタっと止まれないんです。静止は苦手です(笑)」

――もう一つタイトルにちなんで“幸福”を感じる瞬間は?

「自分が出ている作品が注目されること。作ったものをいろいろな形で取り上げていただいて、公開された後に観た人の感想を聞くことが好きです。映画もドラマも完成するまで時間がかかりますから。その分、観てくださった方に面白かったと思っていただけたら充実感があります。もちろん、どんな評価をされるのかドキドキしますけど、幅広い世代の人たちに観ていただけることがうれしいなと思います」

――今月はもう1本、ゾンビものの映画「オー・マイ・ゼット!」が公開されていますね。

「ゾンビメイクをしたり、血糊を塗ったり…、演じていてすごく楽しかったです。角田晃広さん(東京03)を中心に、現場は和気あいあいとしたムードで撮影できました」

――かなり狂気的な役柄ですよね。

「早口でペラペラしゃべったり、追い込まれた時や嘘がバレそうになると、隠していたことを全部吐き出してしまうところは、自分の中にもあるなと思いながら演じました。僕と似ている部分があったので、役に寄せて行ったという感覚はなかったです」

――作品の見どころをお願いします。

「演じている側はシリアスな気分でゾンビを倒そうと必死になっていたんですけど、出来上がりを見たら結構コミカルな感じだったんです。クライマックスシーンをコメディーとして捉えるか、それともシリアスな展開だと感じるかで印象がガラリと変わる作品。その独特の世界観を楽しんでいただけたらと思います」