中国では新幹線と中国高速鉄道を比較する報道が数多く見られるが、これは中国が新幹線に強いライバル意識を抱いていることを如実に示す事例と言える。こうした報道では、高速鉄道網や走行速度といった「ハード面」では中国高速鉄道のほうが新幹線を上回っているものの、サービスや乗客の利便性といった「ソフト面」では新幹線の完勝であると素直に認める内容が多い。(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF.COM)

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 中国では新幹線と中国高速鉄道を比較する報道が数多く見られるが、これは中国が新幹線に強いライバル意識を抱いていることを如実に示す事例と言える。こうした報道では、高速鉄道網や走行速度といった「ハード面」では中国高速鉄道のほうが新幹線を上回っているものの、サービスや乗客の利便性といった「ソフト面」では新幹線の完勝であると素直に認める内容が多い。

 中国メディアの今日頭条は8日、「新幹線では1人1人の乗客が、まるで皇帝になったかのようなサービスを味わえる」、「新幹線のサービスが羨ましすぎる」と伝え、新幹線の「ソフト面」を絶賛する記事を掲載した。

 記事が紹介しているのは、JR東日本が運行する「とれいゆ」だ。JR東日本によれば、「とれいゆ」は「山形県産の地酒やワイン、ジュース等を取りそろえたバーカウンター」があり、「車窓を眺めながらくつろげる足湯」も設置されており、移動中も旅を満喫できる新幹線だ。記事は「とれいゆ」に乗車した日本人の乗客が撮影したとみられる動画を掲載しつつ、中国には見られない「足湯」を堪能できる新幹線と、そのサービスの魅力を絶賛している。

 新幹線の移動中に「足湯に浸かりながら車窓からの風景を堪能する」というだけでも魅力的だが、動画では足湯を利用する客が交代するたびにスタッフが毎回足湯を清掃している様子が映っている。足湯の桶から床などに落ちた水滴をすべて拭き取り、1人1人の乗客が快適に足湯を楽しめるよう、しっかりと配慮されていることが動画からも伝わってくる。

 「とれいゆ」のようなサービスは中国人にとって非常に新鮮かつ驚きだったようで、記事には中国人ネットユーザーから「清潔で文明的なサービスで最高だ」、「まるで皇帝のような待遇じゃないか」、「このようなサービスが日本にあるなんて、日本人の文明水準は中国人のはるか先を行っている」など、絶賛のコメントが寄せられていた。

 記事は「とれいゆ」の足湯サービスを主に紹介しているが、「とれいゆ」の魅力はハード面にもある。車内には畳の座敷があったり、壁が漆喰質だったりと和の雰囲気が感じられ、「とれいゆ」にはハード面・ソフト面ともに中国高速鉄道にはない魅力が満ちている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF.COM)