久々の招集となった久保が軽快な動きを見せる。リーグ戦ではここ3試合連続ゴールと好調を維持する。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 親善試合のオマーン戦(11月11日)とロシアワールドカップ・アジア最終予選のサウジアラビア戦(同15日)に臨む日本代表が11月9日、鹿嶋市内でトレーニングを行なった。
 
 4年ぶりの代表招集(前回は試合出場せず)となった久保裕也は、「4年前は国内組だけだった。今回は海外組も含めてなので、また違いますね」と、久々のA代表でのトレーニングを振り返り、「やっぱりレベルが高い」と感想を述べた。
 
 その久保は今夏、無念の思いを抱かざるを得ない現実に直面した。出場の道が絶たれたリオ五輪だ。一度は登録リストに載ったものの、所属クラブのヤングボーイズがチャンピオンズリーグ予選ラウンドへの出場を理由に、五輪代表への招集を拒否。久保は出場辞退を余儀なくされた。
 
 報道陣から五輪の道が絶たれ、A代表への思いが強くなったかという質問が飛ぶと、
「常に考えていたわけではないけど、A代表を目指してやってきたのは事実。リオがダメになってからはすぐに切り替えました。もうそこ(A代表)しかなかったので、逆にすぐに切り替えられました。(五輪は)残念でしたけど」
 
 そのうっ憤を晴らすかのように、スイスリーグではここ3試合連続ゴール。その活躍はハリルホジッチ監督の目にも留まり、4年ぶりの代表復帰につながった。とりわけ、直近のルツェルン戦で見せたニアサイドに飛び込みヘッドで決めたゴールは、指揮官からの評価も高かったようだ。
 
「監督にも『ああいうのを狙って前に入っていけ』と言われているので、チーム的にも狙いどころになると思う」
 
 また、ハリルホジッチ監督は、久保が所属するヤングボーイズと同じ2トップの採用を示唆しているが、久保自身にはシステムにこだわりはない。
「どんなシステムであれ、どこからでも狙えるような貪欲さを見せていきたい」
 
 リオ五輪の苦い思いを払拭した今、A代表としての久保のストーリーがここから始まろうとしている。