日本代表の停滞を感じる長友…若手の奮起を期待「ギラギラしたメンタルを持って」

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 日本代表は9日、キリンチャレンジカップ2016のオマーン代表戦(11日@カシマ)と2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア最終予選サウジアラビア戦(15日@埼玉)に向けて、鹿嶋市内で合宿4日目のトレーニングを行った。

 負傷が重なったこともあり、ここまで最終予選に1試合も出ていないDF長友佑都(インテル/イタリア)は「まずはオマーン戦でしっかりといい結果を出さないといけない」と前置きをしつつ、「(自分が試合に)出ても出なくても『しっかりとチームに貢献する』っていうこと。出たとしても、出なかったとしても何かしら自分ができることがある」と、チーム一丸となってサウジアラビア戦を戦う必要があると語った。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、サウジアラビアについて「PKやFKを誘うスペシャリスト」と評したが、これに対して長友は「サウジアラビアよりもイタリアのチームのほうがずる賢いというか(笑)。常に狙われている」と、セリエAで対戦する選手たちの方が“マリーシア”に長けていると主張。「まあ、問題ないっていうわけではないですけど、慣れてはいますね。イタリアでは触っただけで相手が倒れてPKになってりね。なかなか厳しい状況ではあるので、DFとしては本当にやりづらいリーグだなってのは思います」と続けた。

 長友は普段からセリエAでエジプト代表FWモハメド・サラー(ローマ)やコロンビア代表MFフアン・クアドラード(ユヴェントス)など、スピードに長けたサイドアタッカーと対峙する場面も多い。指揮官が強調する一対一の“デュエル”については「相手が前を向いた時の自分の間合い」が重要だと話し、「相手のスピードにもよるし、相手のボールの持ち方にもよる。一つの言葉で言うのはなかなか難しいですけど。(アリエン)ロッベンだったり、そういう速い選手にはまた違う距離感がある。サウジアラビアにもすごくスピードがある選手が前線にいるので、そこは本当に警戒して。ただ、彼らと一対一はまだやったことがないので、試合の中で相手が最初にボールを持った時の感覚を大事にしたい」と、これまで培ってきた経験を武器に完封を目指す。

 また、ピッチの外から感じた現在のチーム状況については「躍動感というか、みんながサッカーを楽しんでいるというか。そういう勢いが落ちているかなっていうのが正直あって」とメンタル面の弱さを指摘。「やっぱりそこがないと相手にも怖さが出ない。僕らとしてもいい時の自分たちの躍動感というか、『怖いものなし』というような状況をもう一度一人ひとりが持って、チームとして作っていかないとちょっと厳しいかな」と警鐘を鳴らした。

 そんな状況の中、今回のメンバーにはMF井手口陽介(ガンバ大阪)やFW久保裕也(ヤング・ボーイズ/スイス)など、リオデジャネイロオリンピックに出場した若手選手が選ばれた。長友は自身が21歳で代表入りを果たした当時を思い返し、「若い選手にはガツガツとね。僕らが代表に来た時みたいにやってくれればいいかなと思っていて。遠慮なんかいらないから、自分が本当に中心になるくらいの、引っ張ってやるんだというギラギラしたメンタルを持ってほしい」と、若手選手の台頭を心待ちにした。