所属するメスで3試合連続ベンチ入りを果たした日本代表GK川島永嗣

写真拡大

 クラブでの厳しい状況は変わらない。今夏、フランスのメスに加入した日本代表GK川島永嗣だが、リーグ戦開幕10試合での出場はなかった。しかし、10月26日フランス・リーグ杯3回戦で初のベンチ入りを果たすと、リーグ1第11節、第12節と続けてベンチ入り。出場機会こそないものの、本人は「前には進んでいる」と答えた。

 メンバー発表会見時にバヒド・ハリルホジッチ監督は川島について、「前回の合宿でたくさんのことを見せてくれた。フィジカル状態も前回より良いはずだし、我々のGKコーチも彼のパフォーマンスには満足している」と評価。しかし一方で、「本来なら呼ばれる立場ではない」と川島自身は指揮官から冗談交じりに言葉を掛けられているようだ。

 だが、川島は「監督に何を言われようが、代表に呼ばれれば試合に出るつもりでやっている」と言い切るだけでなく、「監督は厳しいことも言うけど、選手が成長するために、満足させないためにそう言ってくれるところもある。厳しいことも言うけど、選手に成長してほしいから掛ける言葉」と指揮官の思いを受け止めた。

 クラブでは出場機会がなく、ようやくベンチに名を連ねるようになった状況。A代表でも最終予選4試合でゴールマウスを託されるGK西川周作(浦和)の控えに甘んじることになるが、「そういう状況でも、プレーや練習の中で普段自分がやっていることを見せるのが一番だし、代表の経験も今のチームにとって何かプラスになればいいと思っている」と日本代表のために自身のできることに全力で取り組もうとしている。

 もちろん選手である以上、「今の状況に満足しているわけではない。ベンチに入るのが目的ではないし、試合に出ることが目的」とキッパリ。登録メンバー入りを果たし始めたクラブでの現況を「前には進んでいる」と話した男は、代表で再び出場機会をつかむため、「自分のやれることを成長するためにやっていく」と歩を進めて行く。

(取材・文 折戸岳彦)


●ロシアW杯アジア最終予選特集

●ロシアW杯各大陸予選一覧