意味を勘違いされやすい犬の行動

よく手を噛んでくる(それほど強くない場合)

生後1年以内の若い犬にはよくあるこうした「噛み癖」はその犬特有の”癖”ではなく、歯がまだ完全に生え変わっていない為によくなります。これは成長過程でよくあるもので、ムズムズと感じる咥内の違和感を、物をやや強く噛んで緩和している行動の一つです。
いつまでも噛む事を止めさせないと噛むことで相手が遊んでくれると勘違いしていきますから、ドライフードのような固いフードをバリバリ食べるようになったら出来るだけ早くに止めさせましょう。

体をとにかく後ろ足で頻繁に引っ掻く

長毛種で自分の後頭部を頻繁に掻いている場合などは脂漏症などの皮膚炎の兆候、あるいはダニなどの寄生虫や、耳が垂れている犬種なら耳ダニの可能性があります。
後ろ足で引っ掻き、しかも頭を強く振るのを繰り返しているなら寄生虫の可能性があります。
基本的にこうした行動には「癖」というのはありません。

ペロペロ舐めてなかなかやめてくれない

愛情表現としてよくある光景でもしつこく何度も繰り返し舐める態度は、犬は普段から心理的にかなり孤立感を感じていると言って良いでしょう。
飼い主さんがかなり犬好きと自負している人で、留守番が多い犬では自宅に一緒にいる時間とそうでない時の落差が犬にとっては激しいため、犬自身の気持ちを自分で鎮めていると考えて良いです。
これは環境が変わると起こることがありますが、散歩に連れていったり、ある程度遊んでやると自然におさまります。

ストレスサインと気付かない犬の行動

何も無いのに空に向かってワンワン吠える

朝や夕方、食事前など似たようなタイミングで急に「ワンワンワン!」と連続して吠えたり、合わせて「キューン」と鳴いたりすることがあります。
犬は毎日決まった行動をすることを好みます。早朝同じ時間、あるいは夕方決まった時間にこうした行動をとるのは、それまで習慣としていた飼い主さんの犬に対する行動のどれがか変わった時です。
実は長く飼っている間にお散歩時間がずれて遅くなっていたとか、食事の時間が遅れがちになっていたなどはよくある事です。

心理的には「自分の思ったとおりに事が進まない」「我慢を強いられている」時によくなるため、小さいお子さんに追いかけられるなど自分が強く反応できない場合には繰り返し吠えることで、イライラを解消していることが多いのです。
この場合は環境を変えたり、その場を移動したり、あるいは怒るのではなく笑顔で犬の顔を見ながら優しく語りかけるなど飼い主さんの反応で治まることも多いですね。

散歩中急に止まって動かない

実は犬の飼い主さんが遭遇するこのありふれた光景も犬の軽いストレスによるものです。
犬は記憶力が良い動物です。以前嫌な目に合った場所や嫌いな人や犬がいる場所をよく覚えています。
犬がお散歩途中で動かなくなったら、その先には犬にとっては好ましくないことが過去にあったかもしれません。
それ以上進まずコースを変えたり、「あっちへ行こう。」というような身振りや手振りを添えて、リードを無理に引っ張らず犬の眼を見ながら指示を与えてください。

犬は飼い主さんの行動に合わせようとする習性が強いため、「嫌でも行かなくてはならない」場面に来ると、こうした行動をとってストレス回避を行うことが多いのです。
自分で「行きたい」という気持ちと飼い主さんの行動が合致しているから、犬にとってお散歩は楽しいのです。

脱毛している

これは要注意で絶対勘違いしてはいけないのは心理的ストレスではなく、内臓や皮膚疾患による「病気ストレス」によるものです。
根本的に人の様に精神障害で犬が脱毛するようなことは起こりませんが、体の痛み、あるいは痒さなどでは執拗に患部を舐めたりして皮膚がただれることは、犬にはよくあります。すぐに健康診断をするべきです。

まとめ

あなたが考えていた意味といくつ合っていましたか?
犬の行動ひとつとってもその時の状況でいろんな意味に変わることを知っておくと、「この場合はどんな気持ちだろう・・・」と、もっともっと愛犬の気持ちを理解しようとすると思います。
それを積み重ねていくことで、飼い主と愛犬の関係がより良いものになっていくことでしょう。