DF長友佑都が代表を外から見て感じたことは…

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 外から見てきたからこそ、感じることもある。ロシアW杯アジア最終予選の過去4試合すべてを欠場している日本代表DF長友佑都(インテル)は「W杯に行かないといけないという重圧、プレッシャーを一人ひとりが感じているなと見ていて思う」と、外からの印象を口にしたうえで、14年ブラジルW杯以降の日本代表に感じている不安について語り出した。

「躍動感がないというか、みんながサッカーを楽しむ勢いのようなものが落ちているのかなと正直、思う。それがないと相手も怖さがないし、いいときの躍動感、怖いモノなしというメンタル的な状況を一人ひとりがつくっていかないといけないと思う」

 1勝も挙げられず、グループリーグ敗退に終わったブラジルW杯。5大会ぶりのベスト8敗退に終わった15年1月のアジア杯。失意の時期が続く中、長友自身もアジア杯準々決勝・UAE戦を翌日に控えた記者会見で言葉に詰まり、「ブラジルW杯のときや次のW杯に向けての心境を語るのは難しい」と力なく答える場面があった。

 その後、昨年6月の代表合宿中には「やるべきことはもう整理できた」と、あらためてロシアW杯に向けて走り出したが、チームとしては依然、“五里霧中”にいると感じている部分もあるようだ。「この1、2年。W杯以降ですかね。もちろん、いい躍動感のある試合もあった。全部ではない。ただ、全体的なテンションとしては……」。チームに対する苦言というより、むしろ自戒の念がある。

「経験から来る落ち着きも大事だけど」と前置きしたうえで、「ギラギラしたものを若い選手に出してほしいと言ったけど、長く代表でプレーさせてもらっている僕らももう一度、心の底からそういうものを出す気持ちを持つことが大事。そういうベテランを見れば若い選手も思うことがあるはず」と力説。若手の突き上げを待つだけでなく、自分たちベテランがもう一度、初心に立ち返る必要性も口にした。

(取材・文 西山紘平)


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