超高速旅客システムHyperloopの新コンセプト公開。公道も走れる個室ポッド束ね、ドバイ−アブダビ間を12分で移動

写真拡大

 

テスラ・モーターズ、SpaceXのCEOイーロン・マスクが提唱した超高速旅客システムHyperloopを開発する企業のひとつ、Hyperloop Oneが、ドバイに建設する初の商業路線のコンセプト動画を公開しました。Hyperloop Oneは11月9日、ドバイ〜アブダビ間を結ぶ路線の建設を発表、約150kmを12分ほどで結ぶとしています。Hyperloopは、チューブ状の軌道内を、輸送ポッドが時速1300kmもの速度で移動する超高速旅客システム。ポッドが浮上して走行するのはリニアモーターカーと同じようなしくみですが、Hyperloopはチューブ内を移動する設計であるため、原理はともかくイメージとしては人を運ぶエアシューターを想像するとわかりやすいかもしれません。

Hyperloop Oneが新たに公開したのはドバイに建設する商業路線のコンセプト動画で、旅客がHyperloopにどのようにして搭乗するのかを具体的に描いています。

動画では、まず小さな個室になった搭乗用ポッドが現れます。このポッドは会議室タイプ、ラウンジタイプ、普通の旅客車輌タイプなどいくつかのバリエーションがあり、それぞれが単独で走行します。そしてこのポッドのいくつかがひとまとめとなり、そのままトランスポーターと呼ばれるチューブ内を高速移動する車輌の中に収まります。

ポッドを詰め込んだトランスポーターは往復用に2本あるチューブのうち1本に入り、そのまま飛行機を超える速さで目的地に向かって疾走します。Hyperloop Oneが2016年5月の試験走行で披露した方式と同じならばトランスポーターはチューブ内を浮上して移動します。このため、超高速になっても車内の振動はほとんどないと考えられます。



動画ではHyperloopが目的地となるアブダビのブルジュ・ハリファに到着した後、搭乗用ポッドが自走してステーションを後にし、なんとそのまま自動運転車として公道まで走行します。

まさかこの動画がそのまま実現するとは誰も思わないはずですが、単一の輸送ポッドではなく入れ子構造を採用し、搭乗ポッドがそれぞれ自走可能になっているというコンセプトはこれまでになかったものです。この構造を実現するにはただHyperloopを建設するよりもさらにハードルが高くなるはずですが、どこまでが実現するのかが気になるところです。

なお、Hyperloop OneのCEOロブ・ロイド氏は「技術的には、5年以内にドバイにHyperloopを建設できる」としています。