Doctors Me(ドクターズミー)- 厚労省の項目から削除…インフルエンザ予防にうがいは効果なし!?

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2016年11月7日に、インフルエンザの感染者数が増加傾向にあることが厚労省から発表され、本格的にインフルエンザ流行に備え予防対策をしなければならない時期になりました。

そんな中、11月8日発売の『女性自身』で「インフルエンザにうがいはムダ!」という見出しの特集がありました。

実際に2008年に厚労省発表のインフルエンザ総合対策から「うがい」の記述が消え、2016年度現在も「うがい」の項目はありません。

今回は医師に気になるインフルエンザとうがいについて解説をしていてだきました。

うがいの効果・役割


うがいによって、口に侵入した風邪のウイルスなどを対外に排出することができます。一般的な風邪であれば感染に必要な病原体の数を減少させることができ、予防策となります。

インフルエンザにうがいが効かないと言われた理由

インフルエンザウイルスの場合は、粘膜に付着すると20分程度で細胞内に取り込まれてしまうので、帰宅後などうがいをするタイミングの前に既に体内に侵入してしまっている可能性が考えられます。

また鼻の粘膜に付着した場合はうがいでは防げず、その強い感染力からその間に既にウイルスが増殖してしまいます。

インフルエンザに緑茶うがいは効果あり?


一般にウイルスが細胞内に入っていくために、最初は「吸着」というステップが必要となります。これは細胞表面に発現している受容体にウイルスのたんぱくが結合することによって成立します。

緑茶に含まれる「カテキン」がインフルエンザウイルスの吸着を防ぐとと考えられ、感染予防の効果が期待できます。

平成28年度版 厚労省インフルエンザ予防対策一覧

インフルエンザ予防接種



インフルエンザウイルスの感染を抑えることはできませんが、その発症や重症化を抑える効果があります。

マスク



インフルエンザは感染者の咳・くしゃみに含まれる飛沫からの感染(飛沫感染)であるため、マスクをすることはインフルエンザウイルスが口腔内に侵入することを防ぐことになります。

手洗い



手指についたインフルエンザウイルスを除去できるため感染予防に有効です。

適度な湿度



空気が乾燥すると気道の免疫機能が働きにくくなるため、適度な湿度にしておくことが予防となります。

十分な休養と栄養摂取



体の抵抗力を高めるために睡眠不足は厳禁。また栄養バランスが偏っていると免疫力の低下につながりインフルエンザを発症しやすくなります。

人混みや繁華街への外出を控える



インフルエンザに感染した人からの飛沫を吸い込んでしまわないことが予防になります。

まだある!巷で噂のインフルエンザ予防対策

嚥下(飲み込むこと)


 
インフルエンザウイルスが粘膜に吸着し、更に細胞内に侵入するまでの短時間にうがいを断続的に行うことは現実的ではないのですが、お茶などを頻繁に飲み込むことでインフルエンザウイルスを粘膜から洗い流す効果がある可能性があります。

水分補給



「嚥下」と同様の効果を期待していますが、意識的に水分補給を行うことでインフルエンザウイルスを洗い流す効果が期待できます。

最後に医師から一言

インフルエンザにうがいが効果がないというのは予想外だったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。うがい以外では、マスクや手洗いが簡単で大切な予防策になりますのでそちらは実践してください。

(監修:Doctors Me 医師)