Doctors Me(ドクターズミー)- 妊娠検査薬のフライング検査はいつから可能?注意点とメリットについて

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妊娠したい、赤ちゃんが欲しいと思っても、すんなりいかないことも多い「妊活」。そんな方には特に気になるのが妊娠検査薬での妊娠判定ですね。

早ければいつ頃からチェックが可能なのでしょうか? 妊娠検査薬でのフライング検査の気になるポイントと、メリット、デメリットをまとめます。

要チェック項目


□フライング検査をするなら早期妊娠検査薬を使いましょう
□フライング検査では生理予定日頃から妊娠判定が可能かもしれません
□フライングで検査をすることで余計な精神的負担もある場合が…

妊娠検査薬で陽性反応が出るしくみ

妊娠したかも!? となった場合に、たいていの人が真っ先に試すのが妊娠検査薬ではないでしょうか。気軽に薬局で買え、簡単に検査ができ、数分で検査結果がわかるという心強いアイテムです。

そんな妊娠検査、特に妊活中の方にとってはとても気になるものでしょう。多くの妊娠検査薬は、「生理予定日から1週間後」以降の検査を薦めています。

その理由とフライング検査をする場合の注意点についてまずはご説明します。

妊娠成立とホルモン分泌


卵子が受精卵となり、着床すると分泌され始めるのがhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンです。これは着床後徐々に分泌量が増えていき、3〜4日ほどで血中や尿中から検出され始めます。

その後も分泌量は増え続け、妊娠10週頃をピークに減少していきます。尿中に含まれるこのホルモンを検査し、妊娠しているかどうかを判定するのが妊娠検査薬です。

多くの妊娠検査薬が検査に適しているのは生理予定日から1週間後以降、と言っているのは、このhCGホルモンの量が検査に十分な量分泌されるのがこのくらいの頃だからです。

フランイング検査をする場合には


フライング検査をする場合には、早期妊娠検査薬と呼ばれるものを使うのがいいでしょう。通常の妊娠検査薬よりも少ないhCGホルモンを検出することができます。

検査をするときは数日にわたり、できるだけ同じ時間帯に検査をしましょう。その際なるべく同じメーカーの製品を使いましょう。

フライング検査では、hCGの量がわずかですので、メーカーによっては反応に差が出たりすることもあります。また、判定線が薄い場合には数日かけて検査することで、陽性反応が徐々に濃くなっていくこともあります。

妊娠検査薬でフライング検査できるのは?

hCGホルモンは妊娠が成立してから徐々にその分泌量を増やしていき、妊娠10週頃を境に減少していきます。そのため、妊娠検査薬で陽性反応が出るまでにはある程度のホルモン量がなければいけません。

一般的な妊娠検査薬では尿中のhCG量が50mIU/ml以上で反応するものがほとんどです。ですので着床から日が浅くhCG量が十分でない場合には妊娠判定が陰性と出る場合が多いです。

ですが、市販のものでも早期にチェックできるものもあります。早期妊娠検査薬と呼ばれていますが、製品名はさまざまです。こちらは25mIU/mlで反応するようになっているので、早めのチェックが可能と言われています。

妊娠週数ごとにhCG分泌量は以下のようになっていきます。

妊娠2週


妊娠週数は前回の生理開始日から数えます。妊娠2週0日目は排卵予定日の頃を指します。生理周期には個人差がありますので実際には2週間きっちりとはいかず少しずれるでしょう。

この頃はもちろんまだ妊娠していません。ですがこの頃に性交があり、受精すると妊娠への第一歩となります。

hCG量は0.7mIU/ml以下です。

妊娠3週


受精卵が着床するのがこの頃です。着床後、徐々にhCG量が増えてきます。尿中にhCGが出始めるのは着床後3〜4日後くらいからです。

この頃のhCG量は0〜50mIU/ml程度です。

妊娠4週


生理予定日の頃です。hCG量も増えてきています。ですが、普通の妊娠検査薬ではまだ反応が出ない、もしくは出てもうっすらとした陽性で判断がつきにくいかもしれません。

25mIU/mlで反応するタイプの早期妊娠検査薬では陽性反応が出るかもしれません。

hCG量は20〜500mIU/ml程度。

妊娠5週


生理予定日を1週間ほど過ぎたころです。一般的な妊娠検査薬ではこの時期を過ぎてからの検査を薦めています。この頃には尿中のhCG量も増え、妊娠していれば検査の精度は99%以上と言われています。

hCG量は500〜5000mIU/ml程度。

妊娠検査薬で陽性反応が出ても…

上記のように、人によっては生理予定日の頃くらいから妊娠検査薬に反応が出るかもしれません。

ただし、もしフライング検査をしてうっすらと陽性反応が出たとしても、妊娠確定とはならない可能性もあります。

化学流産の場合


化学流産とは、受精卵が着床してもその後着床が継続しない場合を指します。この場合はちょうど生理予定日やその頃に出血があり、通常の生理のように終わってしまいます。

本来ならば気が付くことのなかった妊娠です。フライング検査をしたことで、受精卵の存在に気が付いたことで流産と名前がつきますが、医学的には流産ではありません。

子宮外妊娠


受精卵が子宮内膜ではなく、別の場所に(多くの場合は卵管)着床してしまった場合のことです。この場合もhCGは分泌されますが、通常の妊娠時よりもhCG値の上昇がゆるやかになる傾向があると言われています。

妊娠検査薬の反応が時期を過ぎても薄い場合があるかもしれません。

性腺刺激ホルモン剤


不妊治療でhCGホルモンを投与している場合には妊娠していなくても陽性反応が出る場合があります。

hCG産生腫瘍


hCG産生腫瘍などの病気にかかっている場合に陽性反応が出ることがあります。

その他


閉経後や異常妊娠などの場合も陽性反応が出ることがあります。

また、検査時の尿に血液やタンパク、糖などが高濃度で含まれていた場合にも陽性反応が出ることがあります。

妊娠検査薬での判定はあくまでも簡易検査ですので、陽性反応が出た場合には産婦人科を受診しましょう。

妊娠検査薬でのフライング検査が精神的負担になることも

妊娠検査薬で自宅で簡単に妊娠検査ができるようになったことで、余計な精神的負担を負うこともあります。特に赤ちゃん待ちの妊活中の方は、排卵日以降の体調や検査結果に一喜一憂してしまうのはしょうがないことです。

フライングで検査をし、陰性だった場合の落胆も多いようです。また、せっかく陽性反応が出たとしても、上述のような化学流産などが起こると精神的な苦痛は増すばかりでしょう。

また、もし陽性反応が出たとしても、産婦人科で胎嚢(たいのう)が確認され妊娠確定となるまでは、さまざまな不安がつきまといます。

エコー検査で胎嚢が確認されるのは妊娠5〜6週目頃。フライング検査をしてから1〜2週間はかかります。

妊娠検査薬でフライング検査をする利点

妊娠検査薬でのフライング検査は悪いことばかりではありません。超早期に妊娠が判明することでのメリットもあります。

自分の身体に気を付けられる


妊娠したかもしれない、ということが分かっていると、妊婦としての自身の体調に気を配れます。例えば安易に薬を服用しないようにしたり、胎児に必要とされている葉酸を積極的に摂ったりすることができます。

妊娠できる身体かどうかを知ることができる


妊娠が成立するまでには体内ではさまざまなステップがあります。排卵があったり、精子が卵子に到達したり、着床したり…。

フライング検査で陽性反応が出た場合には、たとえその後化学流産などで陰性になったとしても、着床まではできた、ということがわかります。

もしくは、化学流産を繰り返す場合も、例えば黄体ホルモン不足などの可能性に気が付くことができるかもしれません。

妊娠検査薬でのフライング検査は気持ちに余裕をもって

妊娠検査薬でのフライング検査についてまとめてみました。メリットもデメリットもあるとは思いますが、妊活の大きな力になってくれるアイテムではあります。

フライング検査をする場合には、ぜひ気持ちの余裕をもってできるといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)