9日、ロイター通信は米大統領選について「アジアにおける米国の評判にダメージを与え、それらの国々を中国へ傾かせる」と伝えている。資料写真。

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2016年11月9日、参考消息網によると、ロイター通信は米大統領選について、「アジアにおける米国の評判にダメージを与え、それらの国々を中国へ傾かせる」と伝えている。

ドナルド・トランプ氏の勝敗にかかわらず、彼のキャンペーンはアジアの国々において米国との関係の見方を変化させている。日本の元外交官は「これは米国のリーダーシップ、特に道徳的なリーダーシップの終わりを示している」と指摘する。この元外交官は「これはトランプ氏個人の問題ではなく、共和党候補としてこうした人物を生産した米国社会の問題だ」との認識を示した。

トランプ氏は選挙活動において、米国の民主主義の伝統を覆し、挑発的かつでたらめな発言で熱狂的な群衆の支持を得てきた。

米国が今直面するのは、長期にわたって経済的な実力を身につけ、地政学的にも自信を加えた台頭する中国だ。

シンガポールのリー・クアンユー公共政策大学院のKanti Bajpai氏は「米国がTPPから撤退した場合、アジアにおける中国の影響力が増大することは確実だ」と指摘する。「米国によるタイ、フィリピン、マレーシアの国内問題に対する批判は、これらの国々を米国から離れさせ、北京の方に傾かせている。米国がTPPから撤退することは、地政学的に中国を支援することにつながる」というわけだ。

一部のアナリストは「分裂した米大統領選挙は、選挙結果に関係なく、アジアにおける米国の評判に多くのダメージを与えている」としている。(翻訳・編集/柳川)