台湾で広まる剣道の技術と哲学  「武蔵流」を継承…陳信寰さん

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(高雄 9日 中央社)剣道8段。宮本武蔵が完成させた剣術「二天一流」を習得し、日本統治時代から残る剣道場、武徳殿(高雄市)で剣道教室を開く。4歳から80歳まで世代を超えた多くの門下生に慕われながら、その奥義を伝えている。

日本の教育を受けた父親のいる家庭で育った陳さん。幼い頃から体を鍛えるために剣道を学んだ。当初こそ特別な思い入れはなかったものの、その後日本に留学した際、理解をさらに深める機会に恵まれ、山東派10代目宗家の故・今井正之氏の指導を受けた-。

「剣道とは武術と芸術、哲学が融合したもの」と陳さん。全ての門下生に座禅を組ませ、何事にも動じない心を鍛えさせる。今では台湾人に交じってアメリカ人やフランス人の姿も。「礼に始まり、礼に終わる」精神は、海を越えた異国の地でも、着実に受け継がれている。

(王淑芬/編集:齊藤啓介)