10月22日、中国サッカー代表の新監督にマルチェロ・リッピ氏が就任することが発表された。リッピ監督は2006年にイタリア代表の監督としてチームにワールドカップ優勝をもたらした実績があり、中国はリッピ監督のもとで自国のサッカー代表の立て直しを図りたい考えだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 10月22日、中国サッカー代表の新監督にマルチェロ・リッピ氏が就任することが発表された。リッピ監督は2006年にイタリア代表の監督としてチームにワールドカップ優勝をもたらした実績があり、中国はリッピ監督のもとで自国のサッカー代表の立て直しを図りたい考えだ。

 香港メディアの鳳凰体育はこのほど、日本サッカーと中国サッカーには極めて大きな実力があると指摘しつつ、その原因についてリッピ監督の見解として日本サッカーが短期間で飛躍を遂げた理由を伝えている。

 記事によれば、リッピ監督は1990年代初めの日本サッカーは中国にすら及ばなかったと指摘しつつも、この20年で日本サッカーの実力は急激に向上し、中国サッカーを追い抜いたばかりか、アジアをリードするほどの存在になったと指摘。また、日本は若い選手の育成を重視しており、その育成がいかに優れているかは中田英寿さんのかつての活躍が示していると主張した。リッピ監督は18歳にも満たない中田さんのプレーを見た時、その「試合を読む能力」に驚愕したという。

 リッピ監督は、日本が優れた若い選手を続々と輩出できるようになった原因として、子どもに対する各家庭の支援、ブラジルやドイツ、英国から体制や環境の良い点を学んだこと、そして20年間に日本でサッカーというスポーツが受け入れられ、青少年がサッカーをプレーする環境が整備されたことを指摘した。

 また記事は、リッピ監督が中田英寿さん、中村俊輔選手、長友佑都選手、本田圭佑選手、香川真司選手など、日本の優れたサッカー選手には1つの共通点があると指摘していることを紹介。それはパス、ボールキープ、ファーストタッチなどに「非常に素晴らしいボール感覚とセンス」が見られることであり、これは「幼少のころからの訓練や試合の中で蓄積された結果である」と絶賛した。

 記事が紹介するリッピ監督の見解のなかで最も重要なのは、日本は1990年代初めからの20年間で優れた若い選手を輩出できる環境を形成したという点だろう。中国メディアは日本のサッカーを取り巻く環境を「羨ましい」と報じているが、中国も一部の選抜された子どもたちだけにサッカーをさせるのではなく、各学校で子どもたちが広くサッカーを楽しめる環境を整えれば、優秀な選手が数多く発掘されるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)