無料で高画質な写真をダウンロードできる写真サイトは複数存在しますが、その運営費用は一体どのくらいかかるのかを、無料の写真素材サイト「Unsplash」を運営する中の人が明かしています。

What does Unsplash cost? | Crew Backstage

https://crew.co/backstage/dispatch/what-does-unsplash-cost/

「Unsplash」は2012年に設立された、デジタルプロダクトを手がけるカナダのCrewという会社が運営するサービス。無料で高画質な写真をダウンロードでき、ダウンロードした写真は商用利用も可能ということで人気を誇っています。

Unsplash | Free HD Photos

https://unsplash.com/



◆サーバー費用

まずは写真をウェブ上にストックしておくためのサーバーの費用から。Unsplashはサーバーの拡張や素早い開発を可能にするホスティングサービスのHeroku上で動作しているウェブサービスです。Herokuはホスティングしているサービスに対してオプション料金を課しており、Unsplashは1日あたりの写真アップロード枚数が10枚と小規模ながらもサイトを訪れるユーザーの数が多く、トラフィック量が大きいのですが、DevOpsのコストを削減すればオプション料金を抑えられるそうです。

そんなUnsplashが2016年2月にHerokuとHerokuのアドオンの使用料として支払った金額は「2731.23ドル(約29万円)」。2月はUnsplashのページが3000万ページ、1億4000万回のAPIリクエスト、バックグラウンドジョブは220万回実行されたそうです。



Unsplashの場合、Herokuに支払った費用のほとんどはunsplash.comの構築に必要な費用とメインのアプリケーション部分で使用されるAPIにかかるものでした。約2700ドルの内の約半分となる1200ドル(約13万円)以上が、Unsplashのサービスを運営するためのメインアプリケーションを使用するために支払われています。残りの1500ドル(約16万円)はデータベースなどの運営に使用されており、PostgreSQLRedismemcachedの費用だそうです。

◆サービスのサポートに必要な費用

Unsplashがサポートしているサービスの中で特に大きな費用がかかっているのが、「ロギング」と「データ」の2点。この2点はCrewがUnsplashのサービスを始めるまで必要になるとは考えつかなかった要素だそうです。

Unsplashが写真データとクエリイベントデータを保存しているメインのデータサービス「Keen」に2016年2月に支払った金額は「1000ドル(約10万円)」。



Unsplashがロギングのために使用しているサービスは「Logentries」で、2016年2月は「630ドル(約6万6000円)」を支払ったそうです。



◆写真のホスティング費用

最も大きな費用が必要となるのが、信じられないくらい大量の写真を保存し、必要な時に写真を供給するための写真ホスティングサービスの使用料です。Unsplashでは毎月10億枚以上の写真が閲覧されており、550万枚の写真がダウンロードされているそうです。これらの写真のほとんどは「imgix」を用いて処理されており、2016年2月の使用料は「1万1170ドル(約120万円)」でした。



さらに、「Cloudfront」のCDNの使用料としては「413.81ドル(約4万3000円)」かかりました。



◆合計

総合すると、Unsplashの1カ月あたりの運営費用は「1万7658.62ドル(約180万円)」。

Unsplashは高画質な写真や360度写真にも対応しており、120個ものAPIを使用しています。これらを考えれば、運営費用が180万円で済んでいることは「非常にリーズナブルだ」とUnsplashの開発者はコメントしています。