本田圭佑(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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8日、本田圭佑は取材に応じ、監督とコミュニケーションを取ろうと思っていることを明かした。それはチームの問題についてだった。

「ポジションというよりも、チームの戦い方とかで。個人的なポジションどうこういうこともそうですけど、今はやはりチーム全体」

「どこ(のポジション)で出てもチームコンセプトが変わらなければ、あまり特長が生きるということではない。それよりも、やはり考え方とか内容が変われば、どこでやっても逆に生きるという考え方もできると思うので。むしろ、中身の話し合いの方が重要かなと」

本田はヴァイッド・ハリルホジッチ監督に考えを変えてほしいようだ。だが、本田は決して最初から監督の方針に異議を唱えてきたわけではない。むしろ、積極的に取り組もうとしていた。

今年3月7日からの合宿の際、本田はキープ力を生かすのではなく、雑になってもいいから素早く縦にパスを入れることを要求され、何度も監督から「ホンダ!」と大声で指示を出されていた。それでも練習後、「自分が認識している自分の良さの枠を、今超えようとしている作業の段階で、自分が認識している自分の良さだけに捕らわれようとはしていなくて」と、ハリルホジッチ監督の「縦に速いサッカー」に自らを当てはめようとしていた。

さらにその後のアフガニスタン、シリアに臨む日本代表メンバー発表で、監督が本田に「彼のポジションはミランよりももっと高い位置。特に背後、オブリックランニングを使って16メートルの中に入っていってほしい」と要望していると聞き、「そんなことできるという自分自身にとっても挑戦だったりするんで、もしかしたら自分にとっても新しい発見があるかもしれない」とコメントしていたのだ。

だが、本田がそうポジティブに語っていたのは2次予選のとき。そして今、本田は監督にコンセプトの見直しを要求している。それはつまり、選手たちは取り組んできたが成果を上げていないということを意味しているのだろう。

本田の言葉は8カ月間で大きく変化した。ハリルホジッチ監督は、本田の意見を聞き入れ変化するのか。あるいはこれまでの方針の継続を申し渡すのか。11日、オマーン戦での決断が、日本代表チームの将来を大きく左右しそうだ。

【日本蹴球合同会社/森雅史】