円卓を囲み、大いに酒を飲んで飯を食いつつ、永遠に続くのではないかという錯覚さえ抱く乾杯合戦……中国式の宴会というと、そんなイメージを持っている人が多いのではないだろうか。そして、中国人はみんなそういう宴会が大好きと思いがちではないだろうか。しかし、そんなスタイルに辟易気味の中国人も少なからずいるのである。(イメージ写真提供:123RF)

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 円卓を囲み、大いに酒を飲んで飯を食いつつ、永遠に続くのではないかという錯覚さえ抱く乾杯合戦・・・中国式の宴会というと、そんなイメージを持っている人が多いのではないだろうか。そして、中国人はみんなそういう宴会が大好きと思いがちではないだろうか。しかし、そんなスタイルに辟易気味の中国人も少なからずいるのである。

 中国メディア・今日頭条は5日、「どうしてこんなに多くの人が『中国式宴会』を嫌うのか」とする文章を掲載した。文章の筆者は、円卓で豪快に飲み食いしながらコミュニケーションを深める中国式宴会が嫌で仕方がない様子だ。

 筆者が示した中国式宴会が嫌いな理由は3点だ。1つ目は「接待をするのが嫌」。初対面の相手とは大概笑い話やゴシップ系など「意味のない、栄養にもならない対話」をすることになり、それ以外にはエンドレスな酒の勧め合いが精根果てるまで続くと説明。その間隔が「非常に嫌いである」と断じた。2つ目は「酔っ払いたくない」というもの。酒が嫌いなのではなく、底なしに飲んで翌日まで酒のニオイが染み付き、その都度会場に何か忘れ物をして帰るような泥酔が嫌なようだ。

 そして3つ目は、「飲み食いよりも、別の事に重きが置かれている点」を挙げている。すなわち、さまざまなセッティングや接待を施し、仲間づくりや約束の取り付けなど、宴会がもはや純粋に飲み食いを楽しむイベントにはなり得ない点を指摘した。筆者はそれを「疲れる」とし、「正直、私はたしなむ程度に酒を飲み、おいしくご飯を食べたいのだ」と訴えている。

 中国式宴会が嫌いだという筆者の訴えは、ごく個人的なものかと思いきや、文章を読んだ複数のユーザーが「こんな宴会は嫌だ」と同調。「家で飲んだほうがいい」、「飲酒を強要する飲み会は、もはや酒文化とは言えない」といった意見も寄せられた。日本でもしばしば、会社の飲み会や上司からの飲みの誘いを嫌悪する風潮が取り沙汰されるが、社会の進歩や趣味の多様化に伴って、中国でも若い世代を中心に「中国式宴会」に対する考え方が変わりつつあるようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)