この日帰国し、日本代表に合流したFW本田圭佑

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 1か月前とほとんど状況は変わっていない。所属するミランで苦しむ日本代表FW本田圭佑は「1試合チャンスがあったけど、モノにできず、その後はそのまま変わらずという感じですね」と、どこか口ぶりも重かった。

 10月25日のセリエA第10節・ジェノア戦(0-3)で今季初先発を飾るも、失点に絡むミスを犯し、後半17分に交代。その後は再びベンチを温める時間が続いている。「何を言っても、この世界は結果で判断される。いい準備をして、いい結果を出せるように、最善の準備をしたい」と、威勢のいい言葉は出てこなかった。

 10月の代表合流時も、ミランでは2試合に途中出場しただけで、出場時間はわずか19分に過ぎなかった。それでも「心配なのは時差ボケぐらい。心配していないというのをしっかりピッチで出したい」と話していたが、10月6日のイラク戦(2-1)、同11日のオーストラリア戦(1-1)ともに無得点。オーストラリア戦はチームとして守備的な戦術を採用したこともあり、本田は約4年ぶりに1トップで先発した。

「ポジションのことは、メンバーを含めて監督が最後まで悩んで決めると思うけど、普通に考えたら右の可能性が高い」。11日のキリンチャレンジ杯・オマーン戦(カシマ)、15日のW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(埼玉)では従来の右サイドに戻ることが濃厚だが、「個人のポジションもそうだけど、チームの戦い方については監督としっかり話そうと思っている」と、ハリルホジッチ監督への“直談判”も辞さない構えだ。

「どうサウジアラビア戦で結果を出すか。どこ(のポジション)で出ても、チームのコンセプトが変わらなければ特長は生きない。逆に戦い方が変われば、どこでやっても生きるという考え方もある。中身の話し合いが重要」。オーストラリア戦後は「前半は“支配させる”感覚があったが、後半は“支配される”感覚に変わった」と、守備的な戦術に不満と苛立ちを隠さなかった。合宿の中で指揮官とと直接意見をかわし、自分の中にあるフラストレーションを解消するつもりのようで、親善試合であるオマーン戦を有効活用したい考えも口にした。

「前回と違って、1試合テストマッチを挟めるのは時間に猶予があると感じる。それをしっかり生かさないといけない」。具体的な内容については「正直、定まっていない。試したいことはいくつかあるが、全部は試せない。試したいことの優先順位付けをこの数日間でやりたい」としながらも、「選手の動き方、ボールの持っていきどころにちょっとだけ変化を付けたいと思っている。(ポジションが)近い選手との意思疎通を変えるという意味で、テストマッチで意識してトライしたい」と、その一端を明かした。

(取材・文 西山紘平)


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