たった1匹のクモが原因で車が湖に! (出典:http://www.portnews.com.au)

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実に小さくて軽い生き物であるクモを「心底怖い。発見した瞬間には心臓が止まるかと思うほどの強い衝撃を受ける」と言う人々が存在する。オーストラリアで数日前、そんな男性の運転する車がたった1匹のクモのせいで湖に落ちてしまい、クモ恐怖症(英名:Arachnophobia)というものに改めて人々の関心が集まっている。

運転中、ふと腕に軽い違和感を覚えたというその男性。1匹のクモが自分の腕を這っていることを知った瞬間に彼はパニックに陥り、なんとか振り払おうと必死の形相でクモとの格闘を始めた。だがその戦いを制したのはクモ。たった1匹のクモのせいで彼の車はダメになってしまったという。

現場は豪ニューサウスウェールズ州の東部沿岸にあるキャシー湖。11月1日午前10時ごろ、男性がクモを発見したのはその北側に位置するケンウッド・ドライブをトヨタ・プラドで走行している時であった。ブレーキとアクセル、そしてハンドル操作を誤った車はやがて路肩に逸れ、斜面を伝わって湖にドボンと落ちてしまった。ドアはロックされていたが4分の3ほど開いていたウィンドウから脱出することに成功した男性。救急車も駆け付けたが幸いにも軽傷を負ったのみで、同乗者はいない。なおドライブの前に男性は自宅で大掃除を行っていたそうだ。

脳機能上の特徴とされるもいまだ原因は不明である「クモ恐怖症」。イギリスではてんかん発作の完治のために内側側頭葉の手術を受けた40代の男性が、術後にその恐怖症も克服したことから大きな話題となった。ヒトの大脳辺縁系の一部である「扁桃体」については恐怖のシーンに遭遇すると呼吸数や心拍数の増加、戦慄やストレスホルモンの放出に働きかけることがわかっているが、左の扁桃体の一部を切除したことが恐怖症の克服につながったのではないかと「Brighton and Sussex Medical School」で神経心理学が専門のニック・メドフォード博士は解説していた。

出典:http://www.portnews.com.au
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)