「食中毒」は秋こそ注意すべきことだった!

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執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士)


秋も深まり、実りの秋ですね。

新米に柿、栗にさんまと、おいしい食べ物がたくさんあります。

一方で「涼しくなってきたし、食事が傷むリスクも減るし安心」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は秋も食中毒に注意ということをご存知でしょうか?

今回はそんな「秋に気を付けたい食中毒」について、ご紹介していきます。

食中毒の多くは「秋」に起こっている!?

「食中毒」と聞くと、どの季節が一番多く発生すると思いますか?

梅雨や夏、とお考えの方が多いかと思いますが、実は食中毒の多くが「秋」に起こっています。

なぜ「秋」なのか?

それには「イベントの多い季節」というのが関連しています。

秋は夏に比べて涼しく過ごしやすくなるため、各地で様々なイベントが行われます。運動会や地域のお祭りも多く開催されていますし、お弁当をもって紅葉狩り、なんてこともあるでしょう。

実はこういったイベントの際のお弁当や提供されている食事が原因での食中毒が、多く起こっているのです。

「涼しくなってきたから大丈夫だろう」という油断が、食中毒を引き起こしてしまう、とも言えるでしょう。

予防の基本は「手洗い」と「洗浄」


食中毒を引き起こす菌の多くは、手洗いや事前の洗浄によってある程度取り除かれます。

そのため食事を作る際には手洗いをすること、そして調理器具をしっかり洗浄しておくことが大切です。

調理器具は、料理が終わった後に熱湯消毒などをして、付着しているかもしれない菌やウイルスをしっかりと除去します。

また、食事をする前にも必ず手を洗い、清潔な手で食べるということも大切です。

これらを守るだけでも、多くの食中毒を回避することができます。

食材は十分に加熱する


 

調理の際、注意したいのが「十分に加熱する」ことです。

一般的に、中心部を75度以上で1分以上加熱すれば、ほとんどの細菌やウイルスは死滅するとされています。

お肉はもちろんのこと、魚や野菜なども、加熱をした上で食べると食中毒予防には非常に効果的です。

保存する温度に注意

涼しくなってくると、ついお鍋の中に料理したものをそのままにしておいてしまいがちです。

しかし、食中毒を引き起こす菌やウイルスは高温多湿を好むため、調理後蓋をして、そのまま長い時間放置しておくことは、菌やウイルスの増殖を促している行為となってしまいます。

食中毒を防ぐためには、食事後必ずお鍋に残ったものは冷蔵庫に保管することが大切です。

運動会などで持ち歩く際には、クーラーボックスなどを準備し、温度が上がりすぎないようにすることで、食中毒の発生を抑えることができます。


<執筆者プロフィール>
山村 真子(やまむら・まこ)
看護師・西東京糖尿病療養指導士、一児&犬二匹の母親兼主婦。現在は医療系ライターとして執筆活動中