東京国際映画祭の最終日を翌日に控えた2日、日中のアニメ界が連携する「中日アニメファンド」の立ち上げが東京で発表された。

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東京国際映画祭の最終日を翌日に控えた2日、日中のアニメ界が連携する「中日アニメファンド」の立ち上げが東京で発表された。同ファンドの規模は100億円規模で、優れた日本のアニメ産業の力を活用して、中国のアートの面における実力を発揮させ、オリジナリティーある新しい中国アニメの製作に力を入れる。そして、国際的な視野に立ち、イノベーションの点で連携することで、日本のアニメと争い、米国のアニメと肩を並べることのできる、世界的なヒット作品を育てるのが狙いだ。新華網が伝えた。

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■無限の発展の可能性ある中国のアニメ産業に焦点合わせ日中が連携

同ファンド立ち上げの記者発表会の会場は、鉄扇公主や孫悟空、鉄腕アトム、千と千尋の神隠しなど、日中両国を代表するアニメの要素であふれていた。アニメの今後の発展に対する期待を大きく高めるこの発表会には、日中両国のアニメーション映画関係者、主流経済メディア、文化メディア、日本の人気アニメ、映画、広告会社などが集まった。

発表会では、同ファンドと連携する組織「中・日アニメイノベーションフェローシップ」の理事長を務める銭建平氏がスピーチを行い、「中日の連携は業界の発展のためには必要。最新の統計を見ると、中国の映画・アニメーション映画は急速に発展し始めていることが分かる。2015年に公開された映画は686本、アニメーション映画は54本だった。後者は全体の7.9%を占めており、その興行収入は全体の10.2%に達している。16年、同数字はさらに伸び、9月の時点で、アニメーション映画の割合は13.2%、興行収入の割合は14.1%となっている。中国の映画市場が急速に発展するにつれ、アニメのニーズが年々高まっており、加えて中国の映画スクリーンの数が飛ぶ鳥を落とす勢いで増加している。中国の映画業界には発展するための力強い生命力が宿る」と語った。

日中両国のアニメの発展の歴史や交流・連携を振り返ると、1941年に公開された中国初の長編アニメーション映画「西遊記 鉄扇公主の巻」にインスピレーションを得て、「鉄腕アトム」が誕生し、60年代に製作された「大暴れ孫悟空(原題:大鬧天宮)」は「孫悟空ブーム」を巻き起こし、その熱は今に至るまで冷めていない。また、日本の二次元(アニメ・漫画・ゲーム)は、日本だけでなく、中国の若者の間でも大人気となっている。このように、アニメの分野では国境を越えた交流が長年行われており、一層の発展のためには新たな連携スタイルが必要で、中国アニメの海外進出も必須任務となっている。

今回の日中の連携は、アニメのイノベーションからスタートし、共に産業発展のシナリオを描いて、歴史に新たな1ページを加えようとしている。最新の統計によると、近年、中国の国産アニメーション映画は前年比80%以上の速さで成長しており、中国のアニメ産業は過去最高の発展の時期を迎えている。ただ、中国のアニメ市場は急速に発展しているものの、優秀な国産のアニメ作品はほんのわずかで、ほとんどはアニメーション言語、コンテキスト、ストーリーなどの面で、ハリウッドに後れを取っている。そして、文化的表現能力が不十分で、アニメファンからは批判の声が絶えない。また、CGアニメはありふれていて新鮮味がなくなっているほか、日本のアニメもありきたりになっているため、世界に誇れる中国アニメを新たに製作するのは時宜にもかなっている。

今回の日中のアニメの分野における連携は、業界の発展に焦点を合わせ、日本のアニメや米国のアニメに続く、中国アニメを台頭させるという決意の表明をともなっている。中国のアートを中心とし、コンテンツやスタイル、技術など全ての面でイノベーションを行うという決意を示し、全く新しいアートで新たにアニメーション言語を作り出すという「中・日アニメイノベーションフェローシップ」のコンセプトは称賛に値する。(提供/人民網日本語版・編集/KN)