一言で疲れといっても、実はその原因は多岐にわたることをご存知でしょうか。単純に脳疲労と筋肉疲労というだけではなく、体内でのいろいろな働きが悪くなることで慢性的な疲れを生み出すのです。今回は疲れの原因と、回復方法について調べてみました。

栄養が足りていない

私たちが考えたり動いたりするためのエネルギーは、主に炭水化物や脂質から供給されます。今必要な分だけではなく、将来使う分も体内に蓄積されているのです。糖は肝臓や筋肉に、脂質は体脂肪として体内に貯蔵されますが、偏った食生活や無理なダイエットで体内に貯蔵されるべきエネルギーがないとガス欠状態になり疲れてしまうわけです。筋肉が少ない人は貯蔵できる糖もエネルギーに変換できる量も少ないため疲れやすいといえます。このほか、エネルギー代謝をサポートするビタミンB1が足りなくても慢性的に疲労を感じやすくなります。

栄養や酸素が運ばれていない

私たちが食事から摂った栄養は、胃腸で消化され血液に乗って全身に届けられます。しかし、うまく運ばれなければ栄養を摂っていないのも同じこと。たとえば、心臓の働きが弱く血液を全身に送るポンプの役割がうまくできてきないと疲れやすく虚弱体質になってしまいます。全身の細胞に張り巡らされている毛細血管が弱かったりうまく発達していないと、身体の隅々まで血液が供給されず、老廃物も回収されにくくなります。その結果巡りが悪くなり疲れてしまうのです。血管を強くするということは、栄養をしっかり全身に届け、老廃物を回収してくれるということ。貧血の場合も血液内の酸素の量が減ってしまうため、慢性疲労の症状になります。

自律神経がうまく働いていない

自律神経とは意思とは関係なく作用する神経のことで、血液を循環させたり、内臓を動かしたり、体温を調節するといった生命の根源の働きをしています。自律神経には活動的な「交感神経」と休息の「副交感神経」がありますが、交感神経が優位だと血管を収縮させ血液を脳や筋肉に集めます。逆に副交感神経が優位になると血管が広がり、栄養や酸素が全身に行き渡りやすくなり体が休まります。しかしストレスなどで副交感神経がうまく働かないと血管が広がらずに常に緊張状態にあり、栄養や酸素もうまく運搬されなくなって疲れてしまうのです。リラックスすることは、精神的な問題だけではなく身体を休め、栄養や酸素を体内に巡らせるために必要なことなんですね。

皆さんには心当たりはありませんか? 休日に休んでも疲れが取れない人は、一度思い出してみてください。意外なところに疲れを取るヒミツがあるかもしれません。


writer:しゃけごはん