『Kiss』(講談社)で連載中の人気マンガが原作のTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。原作の海野つなみ先生は、一度めんどうな童貞と関わったことでもあるのだろうか? 
参考→「絶好調ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』は原作でも星野源=津崎がヒロインだ


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4話のあらすじ


契約結婚の実態を知った風見(大谷亮平)は、その関係を理想的と捉え、津崎(星野源)に二人でみくり(新垣結衣)をシェアしたいと提案する。しかし、二週間経っても、津崎はみくりにどう話を切り出して良いかわからない。偶然、風見と会ってその話を聞いたみくりは、津崎本人から聞き出そうと、あれこれ小賢しい作戦を試みる。

それでもなかなか言い出してこない津崎に業を煮やし、ついにみくりは直接シェアについて話し合いを持つことに。歯の治療でお金に困っていたみくりは、週2回副業として風見の家で働くことを決める。

勝手に嫉妬してめんどくさい!


イケメン風見への嫉妬がすごい。ポップな演出と星野源のビジュアルで楽しく見ることが出来るが、醜い嫉妬の数々を知り合いの童貞と重ねるとまぁ心苦しい。

(みくりに風見家の事を話を聞かされ)「報告は結構です。あちらのことは、みくりさんと風見さんの契約であって僕には関係ありません。こちらの事も向こうには話さないでください。以上です」

以上ですって言わなければ良いのに。言ってることは間違ってない、いや、間違ってないからこそ言い方一つでより冷たい印象与えてしまっている。しかし、これは会話が下手でこうなってしまっている訳ではない。津崎は、冷たくして突き放すことでわざとみくりとの距離を作り、自分が傷つかないようにしているのだ。ああ、心苦しい。

会社で風見にみくりが作った大根と牛肉のカレーの事を聞かされ、興味を持った津崎。その日、津崎家の食卓にカレーが出るも、その話をうまく切り出せない。それどころか、あからさまに複雑な表情を浮かべてしまう。「風見さんの家で作った大根と牛肉のカレーってどんなのなの?」という簡単な一言がどうしても出ないのだ。何をするにも、“どう思われるんだろう?”と一つ余計な心配事が浮かび上がってくるのだ。心理状態が非常にめんどくさい。

珍しく他愛も無い会話が弾んでいても、みくりから友人に合コンに誘われた話が出た途端、津崎は心を閉ざしてしまう。その上、みくりが不用意に過去の恋愛事情について探りをいれると、スプーンを置き、こう答えてしまったのだ。

「詮索するのも分析するのもやめてください」

こんな事を言えてしまうのは、もうさすがとしか言いようが無い。モテることよりも、傷つかないことを優先しているのを象徴しているようなシーンだ。

さらに、津崎の暴走は続く。イケメン風見に対する嫉妬と、自分の不甲斐なさからとんでもないことを言い出してしまう。

「風見さんと交代しても良いですよ。立場を、うちに通うのが大変なのであれば、僕はまた、別の家事代行サービスに頼みます」

なんてめんどくさい男なんだ。みくりは一言も風見家の方が良いなんて言ってないのに。むしろ一言も話題に上げていない。なのに勝手に風見の方が良いと思い込んで、勝手に結論を出してしまう。これはめんどくさい。

本当に大変なのよ、童貞って


「いいなぁ。愛される人はいいなぁ」

津崎がオフィスで一人残業をしている時の心の声である。めんどくさいと書き連ねておいて都合が良いかも知れないが、これを見ている女性はどうか“童貞はめんどくさい”と思わないで欲しい。本当に、本当に大変なのだ。筆者は知り合いのアラサー童貞が、なんの前触れも無く泣き出したのを目撃した事がある。どうか、みくりの様に広い心で見てあげて欲しい。

4話のラストで、なんとみくりは現状を打破するために“恋人関係になろう”と津崎に驚きの提案をする。果たして、今夜放送の第5話はどうなってしまうのだろうか?がんばれ津崎。ラストチャンスだと思え。まだ物語は始まったばかりだけど。

(沢野奈津夫)