今後2年の米国の政策決定を方向づける米連邦議会議員選挙が8日、大統領選と合わせて行われる。共和党が上下両院で握る過半数議席を民主党が取り戻せるかが注目される。

 今回の選挙で両院の過半数議席が民主党に移る場合、2017年に就任する新大統領に署名のため送付される法案はより穏健な内容となる可能性が高い。

 民主党が上院の過半数議席を確保するためにはあと5議席が必要になる。定数100の上院では現在、54議席を共和党、44議席を民主党、残りの2議席を民主党系の無所属議員が占めている。

 政治アナリストは最近まで、民主党が今回の選挙で4─7議席積み増すと予想していた。しかし、10月下旬に米連邦捜査局(FBI)が民主党の大統領候補ヒラリー・クリントン氏が国務長官時代に私用メールを使っていた問題に絡み再捜査を行うと表明したことで、選挙が共和党有利に傾くとの懸念が民主党に広がった。

 FBIはその後、メール問題でクリントン氏の訴追を求めないとした当初の判断を維持すると明らかにした。

 定数435の下院では、民主党が2011年に失った過半数議席を取り戻すためには30議席の積み増しが必要になる。ただ、一部のアナリストは、民主党の積み増しが5─20議席にとどまると予想している。

 下院で多数派の共和党議員は2013年に上院で可決された移民制度改革法案の審議を阻止しているほか、環境規制や金融規制の緩和を図る一方で国内プログラムの予算縮小を提唱している。

 大統領選の結果は議会選の結果に大きく影響するとみられる。ここ数十年を見ると、大統領選で勝利した政党が議会選でも優勢となっている。

 今回の選挙戦では、上院議員選が特に注目されている。