スナック菓子のパッケージのバーコード。韓国製(右)は88、北朝鮮製(左)は86で始まる。(画像:デイリーNKジャパン)

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北朝鮮ではご禁制の韓国製品。売っても買っても取り締まりの対象となる。しかし、その人気は高く、市場のワゴンには数多くの韓国製品が陳列されている。ニセモノも多いが、北朝鮮の消費者は「裏技」で見抜く。その方法を平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。

ホンモノとニセモノを見分ける方法とは、バーコードの下に書かれた数字と国番号を確認すること。88で始まっているものは韓国製、49で始まっているものは日本製、69は中国製、そして86は北朝鮮製という認識が広まり、今や中学生でも知っているほどだという。

正しくいうと、韓国には880、日本には460から469、490から499、中国には690から695、そして北朝鮮には867という国番号が割り当てられている。必ずしも原産地を指すわけではないが、どこの国で製造されたかはわかる。

また、北朝鮮製のみならず、セルビア、モンゴル、トルコ製も86で始まるが、これらの国の製品が北朝鮮に輸入されることは極めて稀なので、この認識でも十分識別できる。

バーコードの国番号から転じて、韓国製品を指す隠語として「88製品」という言葉まで使われはじめ、市場を歩くとあちこちから「88製品をお探しですか?」という声がかかるという。

このような裏技が編み出された裏には、韓国製品の人気の高さがある。商人の中には、中国製はもちろん日本製の品物まで、韓国製だと騙して売りつける者がいる。かつての北朝鮮では、高級品と言えば日本製だったが、今ではすっかり韓国製に取って代わられたからだ。

また、品物がホンモノかどうかを識別するための中国製の検査機を持っている人もいる。センサーにバーコードを当てると、ホンモノだったら緑のランプが、ニセモノだったら赤のランプが付くという仕組みだ。ちなみにこの検査機、中国のネットショッピングサイトタオバオでは50元(約766円)前後で売られているが、北朝鮮での価格は定かではない。

保安員(警察官)は商品のパッケージにメイド・イン・コリアと書かれているものを没収の対象としている。商人たちは取り締まりを避けるため、商品のタグを切り取った上で、ワゴンに並べて堂々と売っている。保安員も、バーコードで生産地が識別できることぐらい知っているだろうが、なぜか取り締まらないという。