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By Antana

最も有名な仮想通貨であり、1番最初に登場した仮想通貨でもあるBitcoinが誕生したのは2009年で、その後、Bitcoin市場の成熟と共に仮想通貨は世間でも広く知られるところとなっていきました。しかし、今ではBitcoinの基礎を成す「ブロックチェーン」という技術の方に注目が集まっています。

What is a blockchain, and why is it growing in popularity? | Ars Technica UK

http://arstechnica.co.uk/information-technology/2016/09/what-is-blockchain/

スウェーデンでは新しい土地の登記所にブロックチェーンを採用しており、他にも何十というスタートアップや欧州議会でもブロックチェーンが活用されています。

そのブロックチェーンには「ブロック」と呼ばれるデータバッチが存在します。



このブロックが網目状につながっており、ブロックはデータを保管するだけでなく全体をバリデーションするためのシステムにもなっています。ブロックチェーンが持つ各ブロックは、他のブロックをハッシュ関数によって参照・識別することで、完全なつながり(チェーン)を構築するようになっており、これが名前の由来でもあります。

ブロックチェーンの優れた点は、ブロックが一箇所に保存されているわけではないため、特定の組織や端末に管理されているわけではないという点にあります。ブロックチェーンは「分散型のデータベース」であり、多数のコンピューター上にデータが同時に存在しているため、誰でも興味を持った人がそのコピーを維持することが可能です。



さらに、ブロックのバリデーションシステムは、誰もデータの記録を改ざんできないようになっています。正確に言えば、新しいデータの処理が行われても、古いデータが保存されたままになっており、いつでも過去のデータを呼び出せるようになっているというわけです。加えて、ブロックチェーン上で行われたデータ処理はブロックチェーンネットワーク内にいれば誰でもチェック可能なので、不正な処理が起きづらくなっています。



ブロックチェーンは独立しており、透明性も高く、常設のデータベースでもあるわけですが、こういった点から相互分散型台帳(MDL)とも呼ばれています。なお、このMDLの起源は1976年に提唱された「ディフィー・ヘルマン鍵共有」にあるそうです。

ブロックチェーンの欠点は、分散型の性質を持つためネットワークを構成するコンピューターに一定以上のマシンパワーを必要とし、それらを運営するために大きな電力を必要とする点です。実際、金融テクノロジーのシンクタンクであるZ/Yenの議長を務めるマイケル・メイネリ氏は、「Bitcoinがアイルランドのエネルギーを消費し尽くすという噂を聞いたことがあるかもしれませんが、これは違います。Bitcoinが消費するのはアイルランドのエネルギー消費の50%だけです」と語っており、ブロックチェーンを構築することがいかに大変なことであるかがわかります。



By Microsiervos

また、ブロックチェーンではレジストリが中央の第三者によって管理されているわけではないので、ネットワークを形成するマシンや全てのデータからデータの処理を迅速に調べることができます。さらに、MLDのポテンシャルを考えれば金融サービスを越えてさまざまなサービスで採用されても不思議ではないとのこと。

データ処理が行われた日付や位置情報などを残しておけることから、どういった処理がいつどこで行われたのかをすぐに特定することができるので、非常に貴重なアセットの出所を管理するための新しい解決策になり得ると考えられています。言い換えれば、ブロックチェーンは仮想通貨だけでなくあらゆるものに「パワーアップしたオーディットトレイル」として使用できると考えられているわけです。