エヌエー工業(株)(旧:日本圧延工業(株)、TSR企業コード:570159253、法人番号:3140001078713、伊丹市南本町6−4−6、設立昭和10年3月、資本金2億2777万円、代表清算人:池上由樹弁護士)は10月31日、神戸地裁伊丹支部へ特別清算を申請した。申請代理人は池上由樹弁護士(堂島法律事務所、大阪市中央区北浜2−3−9、電話06−6201−0444)。
 負債総額は金融機関に対して約54億4700万円。

 設立以来、一貫してアルミニウム関連製品の製造を手掛け、特にアルミスラグ圧延業界では知名度を有していた企業。アルミニウムおよび同合金の連続鋳造熱間圧延コイルや板を製造するほか、高速プレスにより打ち抜かれたスラグ、それらの加工品なども製造していた。昭和57年頃に新設した滋賀工場は、積極的に機械設備を導入したことと、長年の業歴に裏付けされた高い技術力を背景に高い生産能力を有し、大手優良企業を中心に受注基盤を構築、ピーク時の平成2年11月期の売上高は69億953万円を計上していた。
 その後は東日本大震災の発生やタイの洪水などの影響を受けて受注が落ち込み減収基調をたどり、23年11月期は多額の赤字を計上。以降は、円高による原料価格高騰や電気・ガス料金の上昇なども収益の圧迫要因となっていた。25年11月期より受注が持ち直すなかで人員削減などリストラを実施、諸経費見直しを行い身軽な体制を目指していた。
 しかし、過去の工場への積極的な設備投資に伴う借入額が年間売上高を上回る状態が続き、資金繰りは厳しい状況にあった。このため主力取引行より金融支援を取り付けるほか、人材の派遣を受けながら財務改善に努めていたところ28年4月、非鉄総合商社である(株)川嶋(TSR企業コード:450009947、法人番号:3080401001355、静岡県浜松市西区湖東町3222、設立昭和56年12月、資本金9000万円、川嶋義勝社長、従業員20名)をスポンサーとした抜本的な事業再生支援計画の実施に合意した。
 これに伴って8月1日、吸収分割の手法により新:日本圧延工業(株)(TSR企業コード:016824466、法人番号:7160001019265、滋賀県東近江市平柳町514、設立平成28年1月、資本金4500万円、代表取締役:磯部正信氏)が当社事業を継承、従業員106名を再雇用し川嶋が完全子会社化。当社は8月1日、現社名に変更し9月30日付けで、株主総会決議により解散した。
 なお、今回の特別清算手続に際しては、債権者は金融機関のみで、一般取引先に対する影響は一切ない。