スマートフォン全盛の現代においてもなお、日本では「ガラケー」と称される従来型のフィーチャーホンが根強い人気を保っている。しかも、2つに折り畳めるフリップ式の「ガラケー」だ。外国人から見ると奇妙に思えるらしいこの現象、そこから日本人独特のセンスが垣間見えるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 スマートフォン全盛の現代においてもなお、日本では「ガラケー」と称される従来型のフィーチャーホンが根強い人気を保っている。しかも、2つに折り畳めるフリップ式の「ガラケー」だ。外国人から見ると奇妙に思えるらしいこの現象、そこから日本人独特のセンスが垣間見えるようだ。

 中国メディア・万花鏡は5日、「日本人がフリップ式携帯電話を好む原因がこんなにあるなんて、今日初めて知った」とする文章を掲載した。文章は、中国の質問掲示板サイト・知乎におけるネットユーザーの質疑応答から、日本人がフリップ式携帯電話を好む主な理由を4点にまとめて紹介している。

 1つ目は「壊れにくい」点だ。スマートフォンを使うようになってから、何度も画面にヒビを入れてしまったという人は結構いるのではないだろうか。表面にディスプレイがあるスマホは、落下などによるダメージを受けやすい一方、折りたたみ式の場合は落としても画面やキーを破損する可能性は低いため、安心して使えるということのようだ。

 2点目は、畳んだり開いたりしたときの「パカッ」という音がカッコいい点、3点目はデザインがカッコいい点だ。スマホほどの機能は搭載できないが、画一的なデザインになりがちのスマホよりも個性が表現でき、そこに日本人は愛着を抱いているとの見立てだ。

 そして4つ目が、「折り畳み文化」の存在だ。洋服や財布、傘、自転車など、世の中にはさまざまな折り畳むことのできるモノが存在しており、特に日本では折り畳むことが1つの文化になっている。文章は、その流れから携帯電話でも折り畳み式が愛されているのだとの認識を示している。

 また、このほかにも電池の交換が簡単、復古主義的風潮が理由として挙げられた。文章は最後に「日本人をバカにしてはいけない。日本人がフリップ式携帯電話を熱愛するのには、こういった理由があるのだ。スマホ文化と融合させることで、格調高く精緻なフリップ式携帯を生き延びさせているのである」と評している。

 確かに日本人は、折り畳むことが好きな民族だ。より速く美しい服の畳み方が研究され、布団も折り畳んで押し入れに片付ける。扇子や扇も折り畳むし、カバンには折り畳み傘が入っている。そして、折り紙という伝統的な遊びや芸術もある。その背景にはやはり、限られた国土の空間をいかに効率良く利用して快適な暮らしを実現するか、という日本人にとっては永遠のテーマが存在するのだ。そう考えると、日本人がフリップ式携帯電話に愛着を持つのは自然の成り行き、ということになるのではないか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)