2016年6月に発表された世界のスーパーコンピューター(スパコン)性能ランキング「TOP500」において、中国のスパコン「神威・太湖之光」が初の首位を獲得した。約3年にわたって世界1位を独占し続けてきた中国の「天河2号」は2位となり、中国のスパコンが1位、2位を獲得した。

 中国はスパコンの分野で世界をリードする立場にあると言えるが、中国メディアの今日特売は2日、最高水準の科学技術を使った製品のうち、中国が世界に誇ることのできるのはスパコン、高速鉄道、ドローンの「3分野だけ」であり、日本は製造業の分野で中国に欠けているものを有していると主張する記事を掲載した。

 記事はスーパーコンピューター「神威・太湖之光」の他にも、高速鉄道CRH380や中国のドローンメーカーDJIによるドローンは中国が世界に誇る製品であると指摘。例えばDJIは、小型ドローン市場の50%以上のシェアを占有していると説明した。

 しかし、中国のハイテク製品には「欠けている要素がある」と指摘し、それは「ものづくりに真剣に打ち込む態度」であると指摘。続けて、こうした態度があったからこそ「日本製品は世界で認められるようになった」と説明、日本企業のものづくり精神を絶賛した。

 また、記事は高速鉄道についても、世界には様々な高速鉄道システムがあるが、「高速鉄道の始祖は日本である」と指摘。さらに、CRH380は新幹線の技術を導入して誕生した高速鉄道システムだと説明、高速鉄道分野における日本のイノベーションに対して敬意を示した。

 記事は、中国には技術、人材、資金力という重要な要素が揃っているにも関わらず、世界に誇ることのできる製品が「3つしかない」という点が、中国製造業の弱点を反映しているという見方を示している。その弱点とはすなわち匠の精神の欠如であり、逆に言えば匠の精神があってこそ、技術や人材、資金力という要素を最大限に活用できるということになるだろう。記事は中国に比べて資源が少ない日本が品質の高い製品を創り出すことができるという点から「豊かな資源よりも豊かな匠の精神」という教訓を学ぶよう、読者に訴えかけている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)