Q:検診でメタボリックシンドロームと診断されました。お腹も出てきており、ジョギングを始めましたが、半月もしないうちに右膝を傷めてしまいました。階段の上り下りにも支障があり、仕事にも影響が出ています。膝が治っても怖くて走る気がしません。故障の少ない運動を探しています。なお、私は運動音痴です。(48歳・倉庫会社勤務)

 A:私はマラソンの大会に出る勇気はありませんが、それはめちゃくちゃにしんどそうなのと、膝がボロボロになる恐怖からです。ジョギングのうちでも、スロージョギングは体重コントロールには最適の方法です。しかし、それでも膝を痛めてしまう危険があります。
 膝を傷めるリスクは走り方によっても違いますが、それは専門家に任せるとして、私は速さと距離のアドバイスをさせてもらいます。
 メタボ対策としては、週3回以上走れば、1回30分、5kmで必要十分と思います。頑張りすぎないことが大事です。

●水泳がお奨め
 しかし、痛めてしまった時はどうすればいいのか。私は5年以上前からトライアスロン水泳教室に通うようになり、スロージョギング少々と、週1回ですが自転車通勤を継続してきました。
 膝を傷めたときには、水泳がお奨めです。少々膝を痛めていても、ターンの時に壁を強く蹴らないことにだけ注意すれば、問題なく泳げます。さらに状況が許せば、自転車通勤をお奨めします。10km程度の距離なら、ロードバイクで走るとしんどくありません。
 ママチャリやタイヤが小さい自転車はやめておいたほうが無難です。疲れてしまい、会社に着いてからしばらく仕事になりません。
 水泳と自転車は、膝に直接重力がかからず、膝の故障が少ないからお奨めです。
 なお、ご質問の方は運動音痴とのこと。私もひどい運動音痴で、小中高と運動会が憂鬱で仕方がなかった人間です。それでも今年、大阪トライアスロン舞洲大会のスプリント部門で時間内完走できました。膝も大丈夫でした。運動音痴などと言わず、また、膝のことを気にしすぎず、運動に親しむとよいでしょう。

牧典彦氏(小山病院院長)
自律神経免疫療法(刺絡)や加圧トレーニング、温熱療法、オゾン療法など保険診療の枠に捕われずベストな治療を実践。小山病院(大阪市東住吉区)院長。