「ちょうどから3銭上、7銭下といった汚い数字で反発することも多いので、『素数』単位で刻むようにしています。ボラティリティの小さい通貨ペアなら7銭幅、大きな通貨ペアなら13銭幅といったように素数で刻めば天井や大底で入れる可能性が高いという判断からそうしています」

 エントリーした後のターゲットはデカい。そこにも「為替は政治で動く」という持論があるからにほかならない。

「エントリーしたら、その都度、政治背景を考えることが大事だと思います。ブレグジットのような国家体制が変わる一大事であれば1000pipsは下がるし、そこまででなければ数百pips。初心者は含み益を維持することを意識するのがいいかと思います」

◆政治で動く通貨を探しトレード効率を最大化

 英ポンド/豪ドルの売りでは、ざっくりと400pipsの利幅で利益確定した。

「損切りは想定したレンジから100pips以上オーバーシュートしたらですね。さすがに100pips以上抜けてしまうと、自分の見通しが誤っていたということ。次のチャンスを探します」

 それにしても英ポンド/豪ドルとは、日本ではあまり取引する人の少ない通貨ペアだが……。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=115685

「よく米ドル/円だけを取引する人がいますが、もったいない。為替は政治で動くのだから、政治に異変がある通貨を幅広く取引したほうがいい。政治で対照的に大きく動く通貨ペアを探すことがリスクを最小にし、リターンを最大にすることに繋がります」

 そのためのツールがマタフなわけだが、買われている通貨を買うと「天井掴み」が怖い。

「あまり細かな動きは気にせず、わかりやすく『これは抜けちゃったな』という大きく動いている通貨を探します。その次になぜ抜けたのか、この流れは続きそうかを金融政策などの政治的背景から探り、相手となる通貨を探すのが基本的な流れ。エントリー回数は少ないですが、一日最低6時間は市場を観察。そのせいで卒業が日に日に危うくなっていますが……」

 億の資産があれば留年も怖くない!? 驚異の大学生トレーダーに倣うなら、まずはマタフで通貨の強弱を意識して取引してみよう。

【タカシさん】
現役大学生トレーダー。関西の某大学に通う大学3年生。投資歴3年ながら、これまでの利益は億を優に超える。政治と通貨の強弱を重視した独特なスタイルのスウィングトレードが中心。ツイッターは@gyo02091995

取材・文/高城 泰(ミドルマン) 図版/ミューズグラフィック