余命数週間。がんに苦しむ娘を撮影した父親の思いが胸に突き刺さる

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Facebookに公開された、小児がんに苦しむ少女を捉えた写真が大きな反響を呼んでいる。

「真実を捉えることは重要」

撮影したのは、イギリスのランカシャー州・Oswaldtwistleという街に住むAndy Whelanさん。

彼の4歳の娘・Jessica Whelanちゃんは、神経芽細胞腫のステージ4と診断を受け、2015年から1年以上もがんと闘い続けてきたという。

Andyさんは苦しむ娘の写真を撮り、自らのフェイスブックに投稿。同時に父親としての思いを綴った。

彼はフェイスブックの中で次のように語っている。

「写真家として真実を捉えること、現実の状況をつかむことは大切なことです。

これは私が今まで捉えた中で、最もつらい写真です。そしてここには私の4歳になる娘の真実があります」

Facebook/Jessica Whelan - A fight against Neuroblastoma

親として何の慰めも与えられない

昨年、当初は感染によって引き起こされる骨の炎症と診断され、10週間入院したという。

しかし、退院間際に医師はもう一度検査を行うことを決めた。

結果、Jessicaちゃんの肝臓の周りに大きな塊が発見され、翌日のMRI検査によって塊が「がん」と判明したそうだ。

その後、化学療法を実施したが、思うような効果が出ず、さらに臨床試験薬まで投与されたという。

Facebook/Jessica Whelan - A fight against Neuroblastoma

Andyさんはフェイスブックの中で次のように語っている。

「この写真は、親として私たちが何の慰めも与えられない瞬間に撮影されたものです。娘は私たちを脇に押しやりながら、孤独の中で焼けるような痛みを乗り越えてきたのです。

これががんの本当の姿です。私の小さな娘の血管は皮膚の下から突き出ていました。彼女の体は硬直し、顔は苦痛で歪み、1粒の涙が頬を伝い流れていました。

このようなことは稀に起こるわけではありません。これは昼夜を問わず、私たちが常に見つめ続けてきた光景です。しかもその頻度はさらに増しています」

このような地獄を通るべきではない

残念なことにJessicaちゃんの容態はその後も悪化。腫瘍はまったく縮小せず、今年10月には他の部分への転移が明らかとなる。

Andyさんと妻のNickiさんはカウンセラーの勧めもあり、残りの人生を楽しんでもらおうと治療の中断を決めたという。

現在、家族は余命数週間とされたJessicaちゃんと一緒に過ごしているそうだ。

Facebook/Jessica Whelan - A fight against Neuroblastoma

彼は多くの人に子供のがんについて知ってもらいたいと願い、フェイスブックに次のように書いている。

「もし人々にがんという悪魔について考え直してもらえるなら、またその時子供に起きることを人々の視野に入れるのに役立つならば、この写真の目的は、その時達成されたことになります。

研究は進められなければなりません。治療法も発見される必要があります。

あまりにも長く、このような出来事が許され、悲劇が繰り返されてきました。心を砕かれた父親として、お願いします。私の娘には遅すぎましたが、子供のがんは治療されなければなりません。どんな家族も、このような地獄を通るべきではないのです」

苦しむ子供を前に、彼はどんな思いでシャッターを切ったのだろうか。

もしかしたらこの写真は娘を捉えると同時に、父親としての苦悩も写し出したと言えるかもしれない。