4日に発表された日本代表のメンバーを見て、まず最初に感じたのは、今回の選考が「当然」だということです。今、結果を出している大迫勇也や久保裕也を招集したのは、正しい選択です。もう1カ月前に呼んでおいても不思議ではありませんでしたが、それでも今回ちゃんとリストに入れたのはよかったでしょう。

ただ、それと同時に、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督にはまだ余裕があるのだとも思いました。ここに来て新戦力を呼んでいるからです。また代表戦での出場時間の短い選手もいます。もしオマーン戦でプレーさせたとしても、そのままサウジアラビア戦で使えるとは思えません。

オマーン戦では主力組のコンディション調整もしなければならないでしょう。となると新しい選手を十分に試す時間はないと思います。すると、新戦力はサウジアラビア戦で使うにしても十分な代表経験は積ませないままピッチに送り出すことになります。それはリスクが大きい。大島僚太をいきなりUAE戦で使った監督ですから、そんな選手の使い方もしてくるかもしれませんが、それだと選手にはリスクが大きいのです。

今回招集されたのが代表での経験値の高い選手なら、周囲とのコンビネーションを確立することが出来たことでしょう。そうなればサウジアラビア戦で十分な戦力になります。だけど監督は若手を招集しました。これは、いつものメンバーだけで十分だと監督が考え、まだまだゆとりがあるからだと思います。監督のこの落ち着きは頼もしい、のかもしれませんが……。

一方で、呼ばれていない選手たちのことが気になります。遠藤航、柴崎岳、宇佐美貴史という、代表チームでの経験を積んできた選手たちは、なぜ呼ばないのでしょう。コンディションの問題があるのかもしれませんし、調子を落としているのかもしれませんが、それを手元で確認することも大事ではないでしょうか。そしてもし、実際にプレーさせてみてよければ、彼らは周りの選手とは馴染んでいるのです。

もっとも、柴崎や宇佐美に関して言えば、もっと出来るはずの選手たちです。彼らが伸びてこないと、日本代表の未来は明るくなりません。今の戦いぶりからは「ワールドカップには出て当然」という姿は見えないのです。今回は調子のいい大迫や原口元気がいてくれたおかげで、生きのいいチームに見えそうです。彼らの勢いを借りて、試合を支配してほしいと思います。