日本代表初選出のMF井手口陽介が練習に初参加

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 日本代表は6日、茨城県内に集合し、11日のキリンチャレンジ杯・オマーン戦(カシマ)、15日のW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(埼玉)に向けて合宿を開始した。J2リーグ戦のあったMF山口蛍(C大阪)を除く国内組9人とMF小林祐希(ヘーレンフェーン)の10人で練習はスタート。この日夕方に帰国したばかりのFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)、DF酒井宏樹(マルセイユ)も練習途中から合流し、ランニングなど軽めの調整を行った。

 20歳で日本代表初選出となったMF井手口陽介(G大阪)は初日の練習を終え、「楽しい雰囲気でできていると思う。緊張はしたけど、まだ全員そろっていないし、ここからだと思う」と、緊張した面持ちで報道陣の前に姿を見せた。

 チーム最年少の19歳で出場したリオデジャネイロ五輪後、FW浅野拓磨やMF大島僚太、DF植田直通といったリオ世代の選手たちが次々とA代表に定着していった。「身近にやっていた選手がA代表に入っている姿を見て、少なからず自分もとは思っていた」。井手口自身、五輪後は所属クラブのG大阪で定位置を確保。ルヴァン杯でニューヒーロー賞を受賞し、J1の終盤3試合で3ゴールを記録するなど、攻撃面でも目覚ましい成長ぶりを見せていた。

 これには日本代表のハリルホジッチ監督も「素晴らしいゴールを3点決めている」と称賛を惜しまない。球際の強さやボール奪取力に加え、展開力、さらには得点力にも磨きをかけ、指揮官のハートを射止めた。4日のメンバー発表会見でハリルホジッチ監督がにじませた期待値の高さに「その言葉に応えられるようにしっかりやっていきたい」と気を引き締める井手口は「課題にしていた攻撃面で自信を持って試合に臨めている」と、選出理由を自己分析したうえで、「こうやって呼ばれてうれしい。でも、入っただけでは意味がないと思うし、ここからが勝負だと思う」と決意を新たにした。

 ハリルホジッチ監督は「ボールを奪うところではものすごく能力がある」と評価する山口に井手口が「少し近い」と指摘。似たタイプ、つまり競争相手として考えている。井手口自身も「僕も見ていて、一緒と言うとおかしいけど」と前置きしたうえで、「似ていると思うし、似ている選手には絶対負けたくない」と、意識していることを隠そうとしなかった。「年の差は関係ないと思うし、いつでもポジションを取れるようにどんどんアピールしたい」。ハリルジャパンに現れた新星は堂々と“挑戦状”を叩き付けた。

(取材・文 西山紘平)


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