6月のキリン杯以来の代表復帰となったMF小林祐希

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「フフッ」。日本代表MF小林祐希(ヘーレンフェーン)から思わず笑みが漏れたのは、MF香川真司やMF清武弘嗣とポジション争いをすることについて聞かれたときだった。

 6月のキリン杯ボスニア・ヘルツェゴビナ戦以来、5か月ぶり2度目の代表招集。オランダ移籍後は初の選出に「あの2人からポジションを奪うのが相当難しいことは分かっている。でも、こうやって笑いが出ちゃうくらい楽しみなミッション」と、高らかに言った。

 不敵とも言える笑みの向こうには、エールディビジでここ8試合連続先発出場を果たし、自身が出場した試合で5勝2分1敗と好成績を残しているという自信もある。

「共存するかもしれないし、蹴落とさないといけないかもしれない。自分がベンチから見守るかもしれない。でも、2人と何か違いを出すとしたら、それは勝負強さやゴール前での思い切りの良さ」と、よどみなく言葉を継いだ。

 印象的なのは、チームがうまくいかないときに何ができるかという部分に自身の特徴があると考えていることだ。「自分の判断でプレーを変えるという意欲。違うことに取り組む勇気。そういうのを、怒られない程度に出していきたい」。チームの一員として求められる役割をこなしたうえで、個の力を発揮していこうという考えをはっきりと打ち出した。

 実績や経験では遠く及ばないが、もちろんやる気満々。「2人は今でも高い壁だけど、そんなこと言ってられない。ずっと壁だと言っていたら俺の成長が止まってしまう。追いつき、追い越し、突き放さないと。(香川や清武と)一つのパスを交換すれば、自分の今の立ち位置、レベルは分かる」と、野心を前面に出していた。

(取材・文 矢内由美子)


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