蔡英文総統、元兵士の「正義の追求」を支持  平和関連の式典で/台湾

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(高雄 6日 中央社)蔡英文総統は5日、「旗津戦争と平和紀念公園」(高雄市)で行われた式典に出席し、台湾出身元兵士らに敬意を表した上で、政府として「正義の追求」を支持する認識を示した。

第2次世界大戦と国共内戦を経験した台湾では、混乱と分裂の中で日本軍、国民党軍、共産党軍に多くの人が加わった。だが、その中には戦後になっても誰のために戦い、誰のために忠誠を尽くしたのかと悩み続ける人もいる。

蔡総統は、戦争は家庭を壊し、人生を狂わせ、友であるべき人を敵対関係にさせたと指摘。台湾社会の集団の記憶が、違った世代やエスニックグループ(族群)の経験を認め、多くの人々が多様な歴史観を受け入れた時、和解に向けて歩みを進められると語り、これこそが台湾の「平和の正義だ」と語気を強めた。

会場には12人の元兵士も出席。林余立さんは日本海軍で軍属として活躍した後、国民党軍人に転身した経歴を持つ。看護士として上海で日本の負傷兵の世話をしていたという廖淑霞さんは、蔡総統が関心を寄せたことに感動したと語った。

高雄市政府は、式典を通じて台湾出身元兵士の歴史を知り、多くの台湾人に記録、学習、反省してもらえればとしている。

(王淑芬/編集:齊藤啓介)