前回、ざっくりと中国の大学について書いたが今度はもう少し詳しく書いてみようと思う。写真は中国の学生寮。

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前回、ざっくりと中国の大学について書いたが今度はもう少し詳しく書いてみようと思う。コメントにもあった大学の男女の比率だが、大学全体としてみると大体半々だった。元々中国には女子大というものは存在せず、あるのは大学、専科(専門学校のようなもの)で、専科は大学より下と見られがちだったと思う。

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私がいた山東大学の歴史学部は「歴史文化学院」という学院に属し、「考古学」「歴史学部」「文化管理学部」の3つの学部に分かれていた。男女比率は、考古学は男子が多く、歴史学部は半々、文化管理学部は女子が多かった。文化管理学部は文書保護に関する学部で、日本の大学ではこのような学部はないと授業で聞いた。

学生は4年間男女別で寮生活をする。中国全土からやってきているから当然といえば当然だが、地元に住んでいる学生でさえも寮生活をしなければならない。金持ちも裕福でない人も同じ寮で生活をする。北京大学などの有名・都心部の大学は4人部屋があったらしいのだが、山東大学など多くの大学は6、8人部屋が基本で、院生は4人部屋であった。6人部屋、8人部屋のどの寮になるかは運だった。同級生は運良く6人部屋だったが、ひとつ下の学生は8人部屋ですごく狭さを感じていたのを覚えている。

部屋は、真ん中の大きな共有の机をはさみ、左右対称に二段ベッドが人数に応じて3つもしくは4つある。ベッドの上が個人スペースであり、足元にみなPC台を置いていた。その他大きなロッカーが配置されているが、このロッカーは天井まで高さがあって各寮の人数分に分かれていた。ここにキャリーケースなど個人の生活用品を入れる。

食事は食堂楼(確か4階建てで1〜3階が食堂、4階がシャワー室)か、もしくは持ち帰って共有の机で食べていた。勉強は外や空き教室、食堂などみな思い思いの場所でやっていた。洗面台とトイレは各階ごとにあり共有。シャワーは食堂楼の上にあり、毎回使用料がかかるので金のない学生は2、3日に1回の人が多かったようだが、キレイ好きな人は洗面台で髪を洗っていたのを見たことある。コインランドリーが寮ではなく、学校の敷地内にあったが、やはりお金の関係上洗面台でたらいに洗濯物を入れて手洗いしている人が多かった。

寮の入り口は一つで管理人が一人いる。友達の寮はおばさんだった。女子寮、男子寮共に異性の出入りは禁止で、学外や留学生が中国人寮に入る際にはいつも管理人に止められて行く部屋番号を告げねばならない。門限は11時。11時を過ぎると入れなくなるのでネットカフェなどで一夜を過ごさねばならなかった。

■筆者プロフィール:神田 遊
神奈川県に生まれ、小学生のころから中国の歴史に興味を持ち、本場の歴史を学びたいとの思いから高校卒業後に留学。西安で主に語学を、済南の山東大学で歴史を学んだ。2008年に卒業し、帰国後は中国関係の仕事に携わっている。