2日、韓国・中央日報によると、先月28日、フランスを代表する料理学校「ル・コルドン・ブルー」で精進料理の巨匠・ソンジェ僧侶による特別講義が行われた。

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2016年11月2日、韓国・中央日報によると、先月28日、フランスを代表する料理学校「ル・コルドン・ブルー」で精進料理の巨匠・ソンジェ僧侶による特別講義が行われた。

特別講義のテーマは「韓国の精進料理」で、講義室は聴講を申し込んだ約100人の学生や教授陣で埋め尽くされた。ソンジェ僧侶は各国から集まった同校の学生らに試食用として1年、5年、10年寝かせた醤油を振る舞った。

講義では料理の試演も行われ、ソンジェ僧侶は精進料理にこめられた精神について「韓国の精進料理は自分と自然を二つではなく一つと見る生命観を持っている。仏教の経典には『蜜蜂は花から蜜を吸う時、花を害わない』という一節がある。精進料理も同じだ。自然を使う料理法だ」と説いた。

具体的な料理法に先立ってソンジェ僧侶は、自身に「何のための料理なのか」と問いかけるように伝え、「口に合うのが食べ物ではない。気分が良くなるのが食べ物ではない。本当に良い食べ物は自分の体の薬になる食べ物だ。そのような食べ物を作るのが最高の料理人だ。料理の材料はみな自然から来る。だから料理人は自然と人間をつなぐ存在であり、重要な人たちだ」と語った。

さらに、白菜を取り上げ「人々はこれを『1ユーロの白菜』『2ユーロの白菜』と呼ぶが、仏教では『いくらの白菜』とは呼ばない。この白菜が育つまでに天の陽の光と大地の土、東西南北から吹く風、大地を濡らす水、そして農家の手が必要だ。この白菜は全宇宙から来た一つの生命なのだから、大切に扱うように」と説明した。

フランス人学生のナタリーさん(28歳女性)は、「材料を無駄なくすべて使うという言葉が印象的だった。野菜が育つまでにどれだけ多くのエネルギーが必要で時間がかかることか改めて振り返った」と話し、ポーランドから来たというボイチェクさん(30歳男性)は、「韓国料理は初めて。新鮮な白菜と辛みの調和に驚いた。今すぐパリ市内にある韓国レストランを訪ねてみたい」と語った。カナダから来たルビーさん(29歳女性)は、精進料理を「新鮮で(freshing)」「健康で(healthy)」「平和だ(peaceful)」という3つの言葉で表現し、「韓国の精進料理にこめられた哲学が魅力的だ」と話した。

これを受け、韓国ネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。以下はその一部。

「韓国の精進料理は健康食としてもいい」
「宗教を超えて精進料理は韓国の誇りであり宝物」

「世界各国の伝統料理を融合させて学ぼうとするフランスには驚いた。世界をリードしているのに努力を怠らない」
「ソンジェ僧侶が誇らしい。哲学的なフランス人はきっと夢中になったことだろう」

「鳥肌が立った。Do you know Kimchi?(キムチ知ってる?)とかそんなんじゃなくて、こういう伝統的なものが韓流を通じて広まってほしい」
「このような良い趣旨の交流が、今後もっと活発に行われますように」

「白菜がどこから来たか?『全宇宙』から来たっていうのはいい言葉だと思うけど、誰かさんの言葉を思い出して嫌な気分(※朴大統領が演説などでたびたび使用している)」

「自壊感を感じる韓国の現実の中で、わずかな時間ではあるけれどうれしさを感じられる記事。ソンジェ僧侶の料理を食べてみたい」
「こんなに美しくて深みのある料理を作れる民族なのに、どうしてこんな状況に…(泣)」(翻訳・編集/松村)