寧波大学で学ぶアフリカ人留学生・ウィルフリードさんとニコラスさんは、もうすぐ開催されるマラソン大会の賞金を狙って、運動場で走り込みをしていた。

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準備体操をし、アキレス腱を伸ばして、スタート!寧波大学で学ぶアフリカ人留学生・ウィルフリードさんとニコラスさんは、もうすぐ開催されるマラソン大会の賞金を狙って、運動場で走り込みをしていた。中国新聞社が報じた。(文:中国新聞社記者・李佳贇)

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これまでに、ニコラスさんとウィルフリードさんは中国国内の80都市以上に足を運び、マラソン大会100回近くに参加してきた。2人の出身地であるケニアのエルドレットはケニアの南西部に位置する街で、マラソンの世界チャンピオン40人以上を輩出してきた。ニコラスさんによると、この街では草原や道路など至る所でマラソンをしている人を頻繁に見かけることができるという。

しかし、子供のころからエンジニアになるのが夢だったウィルフリードさんは寧波大学の奨学金(全額)を得て、単身3000キロ離れた中国の浙江省寧波市へとはるばるやって来た。しかし、留学生活が始まると、日常生活に必要なお金の工面が大きな問題となることが分かった。そんななか寧波大学に留学していた同じアフリカ人留学生からマラソン大会に参加して賞金を稼ぐという金儲けの道を教えてもらった。中国各地では現在、マラソンブームとなっており、ニコラスさんとウィルフリードさんは好成績を収めて、高額賞金を獲得してきたのだ。

ウィルフリードさんの父親は農民で、姉妹が5人いるため、経済的負担が大きいのだという。そのため、ウィルフリードさんはマラソン大会に参加し続け、寮の費用2500元(約3万8800円)やそのほかの生活費を工面するほか、残ったお金を実家に送っているのだという。

ウィルフリードさんは取材に対して、「調子が良ければ、マラソン大会の賞金は1カ月で2万元(約31万円)にもなる。今では僕の仕送りが実家の重要な收入源になっている」と語った。

しかし、中国でマラソンが人気になるにつれ、他の国からゲスト走者を招くマネジメント会社が登場し、レベルの高い選手がマラソン大会に参加するようになっており、これがウィルフリードさんにとってプレッシャーとなっている。彼は「一部のマネジメント会社はプロのマラソン選手をケニアやエチオピアなどから招待しているほか、フィリピンなどのアジアの選手もいる」と話す。

ウィルフリードさんによると、中国のマラソン大会は競争が日に日に熾烈になっており、「賞金」を狙って多くのアフリカ人選手が参加するようになっている。規模の小さな県級市などで開催されるマラソン大会でも、多くのアフリカ人が参加するようになってきているという。

そのため、「賞金を獲得するのが難しくなってきている。今は毎日2時間走って、コンディションを整えるようにしている」という。(提供/人民網日本語版・編集KN)