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2016年10月14日、原作「クマのプーさん」発売90周年を迎えました。

【画像7枚】プー原作新作「クマのプー 世界一のクマのお話」フォトギャラリー

これを記念して新作絵本「クマのプー 世界一のクマのお話」(The Best Bear in All the World)が発売。

春夏秋冬の4章で構成される新作には、新キャラクターのペンギンも登場。

プーの最新作をプーマニアが徹底解説します。

90周年を記念して発売された公式「続編」

「クマのプー 世界一のクマのお話」は1926年の「クマのプーさん」発売から90周年を記念して発売された「原作公式新作」。

原作の著者A.A.ミルンの一族が公認する、公式の続編です。

詩のようなリズムが全編に響く独特のスタイルで描かれるプーの世界を再現するため、プーを愛する人気作家が1章ずつ担当しています。

プーたちが暮らす100エーカーの森はイギリスと同様に四季があり、森は季節ごとに大きく表情を変えます。

今回はそんな四季をそれぞれ「秋の章」「冬の章」「春の章」「夏の章」として描く4章構成。

ファンも納得の普段通りのストーリーが、人気作家4人の手でそれぞれの季節の表情を見せながら展開されます。

親しみやすいストーリーは、プーがはじめてという人でも安心です。

はじめての「クマのプーさん」にもぴったり

ディズニー版「くまのプーさん」は見たことがあるけれど、原作は知らない。

そもそもディズニー版も見たことはない。

そんな人や、あまり本を読まない子どもでも、「クマのプー 世界一のクマのお話」は優しく迎え入れてくれます。

原作「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」では、著者A.A.ミルンによって全体に流れる軽快なリズム、E.H.シェパードによる見事な挿絵、そして石井桃子によってミルンの書いた雰囲気をそのまま訳しだした日本語訳と、他では絶対に味わえない世界観があります。

また、ピグレットは原作では「コブタ」、ティガーは「トラー」などとキャラクターの名前が違うほか、イーヨーなどの性格も本来原作では少し違ったものでした。

この世界観こそ本来の「プー」ではあるのですが、ディズニー版に慣れているとちょっと違和感があるのも事実。

「クマのプー 世界一のクマのお話」では、原作の雰囲気は大切にしつつも、ディズニー版に親しんだ読者でも入りやすい構成や日本語訳になっています。

全ルビですから、子どもが自分で読むこともできます。

全4章と短く(原作はそれぞれ全10章)、プー原作の世界に気軽に入るにはもってこいの作品です。

新キャラクター「ペンギン」が登場

全4章の中でも特に注目されているのが「冬の章」。

この章では、100エーカーの森に「ペンギン」がやってきます。

歩いていたら突然ペンギンに出会ったプーはどうするのか?E.H.

クリストファー・ロビンを知るというペンギンに対してみんなの行動は?

これまで100エーカーの森に新キャラクターを出そうという動きは何度もありましたが、今回のペンギンは非常にうまい展開。

「冬の章」の著者ブライアン・シブリーは、A.A.ミルンの生涯からプー詩集、原作までをわかりやすくまとめた「クマのプーさんの世界」の著者。さらにE.H.シェパードの挿絵をまとめた「クマのプーさんスケッチブック」の編者でもあります。

「クマのプーさん」を知り尽くす著者が書いたからこそ、自然な形で新キャラクターが加わり、プーの物語に新たなアクセントを加えています。

ファンも楽しめるお話

原作のファンがA.A.ミルンに対する深いリスペクトを掲げながら書いているので、原作ファンにも満足できる内容。

ゾゾや北極てんけんといった、これまでのお話の要素を散りばめ、さらに「クリストファー・ロビンのうた」「クマのプーさんとぼく」といったプーもの詩集からもエッセンスを取り込んでいます。

物語の展開も特に大変化があるわけでもなく、いつも通り。

慣れ親しんだプーの世界のいつも通りの物語が、また新たに楽しめるといった感覚です。

全20章の原作を何度も何度も読んできたファンにとって、また新しい物語に出会えるのは幸せなことでしょう。

原作出版90周年を記念した新作「クマのプー 世界一のクマのお話」。

初めての人でも気軽にプー原作の世界観を楽しめる一冊です。

この本を楽しんだら、ぜひ本物の原作「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」も読んでみてください。

ディズニープーがもっと楽しめるようになりますよ。