関東 日帰り 出会い旅 Vol.015 /野菜と大地に触れる旅(埼玉県比企郡小川町)【前編】

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【毎週土曜 6:00 更新】
東京から90分以内の日帰り圏内。その円を広げてみると、そこにはとても豊かな自然や、新鮮な景色が広がっています。身近なようでまだ知らない「関東の田舎」で、地元を愛するみなさんと触れ合いながらの、楽しい週末旅はいかが? 今回は、美味しい有機野菜の有名な埼玉県の小川町へ。旅人は編集者/プランニングディレクターの磯木淳寛さん!



池袋駅から東武東上線に乗って70分。埼玉県の西側に位置する小川町は、周囲を緑豊かな外秩父の山々に囲まれ、古くから小川和紙や小川絹、酒造などの伝統産業で栄えた町。最近では登山客やサイクリング客も多く、また、有機農業が大変さかんなことでも知られている。



茨城県出身。女子栄養大学卒業後、有機農産物の流通会社に勤務。国際青年環境NGO A SEEDJAPANにて事務局長を務めた後、2008年よりオーガニックビジネスプランナーとして活動を開始。有機農業のご縁で小川町に移住して7年目。夫/子どもと半農半xの暮らしを模索中。Xは地域コーディネート、プランニング。小川町を拠点に埼玉西部エリアで食・農・環境・女性・起業をテーマに活動中。小川町移住サポートセンタースタッフ、女子栄養大学非常勤講師。

◆都内から通える貸し農園

磯木:さと子さんこんにちは。小川町には何度か来たことがありますけど、いつも晴れていて、風も気持ちいいです。

さと子さん:それはいつも運がいいですね(笑)。でも、住んでる私たちからしても、自然が多くて、本当に気持ちいいところです。

磯木:そうだと思います。さて、今日はどちらへ?

さと子さん:小川町は有機農業がさかんで、都内などから野菜作りに興味のある人もたくさん来るんですけど、まずはそうした土いじりを実際にやれて、農家さんに学べる貸し農園に行きましょう。

(小川町駅から自転車で約10分)
※駅前から歩いてすぐの観光案内所「楽市おがわ」にてレンタサイクルあり!1回500円。



農園で汗を流す利用者たち。



さと子さんと有井さん(右)。有井さんは就農7年目の農家さん。

さと子さん:着きました。こちらが『貸し農園しもざと桜ファーム』です。巡回指導員の有井さんも小川町で有機農業の研修をして独立した農家なんですよ。

有井さん:こんにちは、よろしくお願いします。

磯木:空も広くて景色がいいし、空気も澄んでいて、体を動かすのに最高なシチュエーションですね。『貸し農園しもざと桜ファーム』はどんなところなんですか?

有井さん:ひと言で言うと、自分の借りた区画で好きなように野菜を育てられて、わからないことがあれば月に2回巡回に来る私たち農家に聞くことができるという農園です。

磯木:有機栽培も教えてもらえる?

有井さん:はい、私たちも研修した、有機農業のやりかたをお教えします。



畑の脇に置かれていた収穫野菜。

さと子さん:有井さんが理事を務めるNPO『霜里学校』では、『有機野菜塾』や『マイ米田んぼ』といった年間講座もやっていて、よりしっかり学びたい人の受け入れもされているんです。

磯木:じゃあ、気軽に貸し農園から始めて、そっちに通うこともできるわけだ。

有井さん:はい、それとは別に、『無農薬で米作りから酒造りを楽しむ会』というものもあって、田植えして収穫、そしてお酒のラベルを和紙で作る、という年間プログラムも人気ですよ。

磯木:それも楽しそうですね。自分で作ったお米でできたお酒っておいしそう!【11/12配信の中編に続きます】



・『しもざと桜ファーム』
住所:埼玉県比企郡小川町下里824
電話番号:0493-72-0429、080-6633-9981
(NPO法人霜里学校 有機野菜塾事務局 担当:安藤)
1区画あたり3メートル×5メートル。利用料金は夏期4000円、冬期2000円。申込みは随時受付中。



食と地域を耕す編集者/プランニングディレクター

自然と共生する価値観と地域の可能性をテーマに雑誌媒体などに取材・執筆・企画。2013年から現場に身を投じるべく、海と里山のある千葉県いすみ市に在住。地域の営みを観察し未来をつくる書き手を増やすための合宿型ライター・イン・レジデンス「ローカルライト-地域の物語を編む4日間」を主宰し、全国で開催。石巻復興町づくり情報交流館コンテンツ編集デスク。季刊自然栽培「見えないものを見る」連載中。近刊予定として『「小商い」で自由にくらす〜房総いすみのDIYな働き方』(2016年秋発刊予定)。