OZ発、プチトリップ vol.013 里山のおいしさと温かさを知る福井県池田町へ

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【土曜日 16:00更新】
日々ロケハンに出かけたり、個人的に旅をしたりしているOZの編集部にとっては、毎日が新しい発見や出会いに満ちた小さな旅。ページには載らない裏話やエピソードをお届け。今回は、編集Mが福井県池田町へ1泊2日の体験ツアーへ。

◆どこを向いても木と山と青空。空気がおいしすぎる


東京で暮らしている私にとって、福井県はあまり縁のない土地。ましてや池田町ってなにがあるの? というくらいの気持ちで、地元の方が池田町の魅力を紹介してくれる1泊2日のツアーに参加してきました。メガネの産地で有名な鯖江駅から車で30分。東京から約4時間かけて、山と川に囲まれたのどかな町へ。うーん、空気がおいしい。

◆池田町グルメは豊かな里山のごちそう

見えないけれど自家製田舎みそのみそ汁のなかに餅が隠れています。おこわの具やおかずは日替わりで800円

最初に訪れたのは、一年中お餅が食べられるレストラン「おもちの母屋(ままや)」。地元の旬の食材を使った定食スタイルのランチをいただきました。必ず付いているお雑煮は、福井独特のみそと鰹節を入れるだけのシンプルなもの。水のきれいな土地なのでお米作りも盛ん。この時期は、いもくりかぼちゃのポクポク系食材が多く、女子としては嬉しい限り。



滞在中あちこちで見た池田町オリジナルドリンク。ビンには「池田サイダー」と書いてあるのに、なぜかお店のメニュー名は「いけソーダ」。なにかのダジャレ?



町の人たちが週末だけ出店している「いけだマルシェ」で、コーヒーや豆乳ソフト、オーガニックの手作り焼き菓子、いのししの串焼きなどをいただきます。これがまたどれも絶品。東京で行列ができるレベルです。こちらは池田町に移住してきた方や元気な女性たちの姿が目立ちます。



マルシェでいちばん人気、ネルドリップのコーヒーを提供してくれるのは、大阪で喫茶店を経営していた長尾農園さん。Iターンで池田町に移住し、現在の本業は米農家なのだとか。そして、地元のおいしいお水で作った豆乳ソフトを提供してくれるファームハウス・コムニタの坂口さんは、地元の女性グループ「白いかっぽうぎ」のメンバー。私達が泊まった宿で、心づくしの郷土料理を作ってくれました。

◆むささびのように優雅に?ジップラインに挑戦

スタッフのお手本は美しい空中姿勢

そ、そして本日のメインイベント、日本最大級の長さと地上高を誇る「メガジップライン」にチャレンジするため「ツリーピクニックアドベンチャー いけだ」へ。この恐ろしいのは、往復セットになっていて、長ーい2本のラインを飛ばないと元の場所に帰れないところ。10分くらい山を登り、階段を上り、ドキドキしながらスタート地点へ。



スタッフのお兄さんは、陽気に「先の方にきれいな川が流れているので、ぜひ見てくださいね〜」なんてのんきなことを。そうこうしている間に、3・2・1・GO!の掛け声でスタート。風の音がビュービューなって、ぐんぐん加速していく! でも気持ちいい〜! 紅葉しかけの山や清らかな川を眺める余裕も(ちょっぴり)あり、スカッとしました。
飛んだあとはひそかに膝がガクガクしていましたが、もう一度やるか、と言われればやります。別の季節にも行ってみたいと思いました。これからの季節は雪見ジップラインも体験できるとか。



こちらの施設は、自然のジャングルを活かして、アスレチックやバーベキュー、ラフティングなどの体験ができるので、1日中いても楽しめる施設です。森のマイナスイオンをたっぷり浴びて、すがすがしい気分になれますよ。

◆早起きした甲斐があった!神々しい雲海の風景に感動


翌日は朝5時に起床して、お目当ての雲海を見学に。池田町は盆地なので、9〜11月は雲海の発生率が約50%という素晴らしい高確率なのだとか。でも、今朝は曇り予報で気温も高めだからちょっと難しいかも…と町の人が首をひねりつつ、とりあえず山の上へ。

見晴らしの良い場所に出ると…あっ!きれい。山に囲まれた下界にふわふわの雲のじゅうたんが敷き詰められています。

ずーっと眺めていると上空は雲がどんどん動いています。そのうち朝日が昇り、雲の隙間からぴかーっと神々しい光が! なんだかありがたい気分でいつまでも眺めていたのでした。

◆こんにゃく作りってこんなに大変だったのね

これがこんにゃく芋。収穫するまでには3年かかるのだとか

池田町はこんにゃく芋の栽培も盛んで、町のお母さん手作りのこんにゃくが大人気。そこで初めてのこんにゃく作りに挑戦。まずは、こんにゃく芋を掘り上げて、洗って、圧力鍋で蒸して、皮をむいてつぶして…という大変な工程までは、お母さんたちがやっておいてくれました。


一緒にこねながら教えてくれたお母さんに、「これはこのまま食べられるの?」と聞くと、「はぁ〜こんなんいごくてだめだめ」(意訳:えぐみがあるので食べられない?)とのことでした

巨大な洗面器に入った、こんにゃく芋のマッシュポテトとペットボトルに入った水。少しずつ水を足しながら、ひたすらひたすら手でこねていきます。感触はくにゅくにゅしていてそのうちモチモチしてきて、気分は粘土遊びか陶芸家か?



2リットルの水を全部練り込むと、最後に水に溶かした重曹を投入。混ぜているとみるみる間に色が変わっていき、知っているこんにゃくの色に。そしてこんにゃくのあの匂い。
さらに型に詰め込み水に放すと、おお、立派なこんにゃくが完成!



…と思いきや、ここから30分程度ゆでて、ようやく出来上がりなのでした。
とっても手間をかけて作られたこんにゃくを、生姜醤油につけたり、おでんや田楽にしていただきます。
うーん、サクサクとしていて、歯ごたえが全く違う。いくらでも食べられる。
こんにゃくをこんなにおいしいと思ったのは初めてかも。

皆さんも、ぜひお家でやってみてくださいね。というわけにはいかないので、こちらで体験できます↓

◆木のぬくもりを感じながら、ドキドキ木工体験


池田町の豊富な木の資源を使って、木工体験ができる「WoodLABO-Ikeda」で、ヒノキのカッティングボード作りにも挑戦。糸ノコを使うなんて何年、いや何十年ぶり? 緊張して切り口がガタガタに…。それをごまかすため、ひたすらやすり掛けをしていると、えもいわれぬ木の香りが漂い、癒されます。


私の完成品はあまりにも未熟なのでお見せできず。同行したフォトグラファー・Yちゃんの美しい作品です

そんなわけで、充実した1泊2日の池田町滞在も終了。

帰りの電車の中では背中と手のひらがほんのり筋肉痛(おそらくジップラインとやすり掛け)。でも心地よい疲れとともに、美しい風景を思い出して、心が温かくなりました。なんにもないように見えて東京にはないものがたくさんある池田町。私にとって、ふる里のようにまた行きたくなる場所になったのでした。

WRITING/YUKO MUKAI(OZmall) PHOTO/NORIKO YONEYAMA